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しばらくすると部室にはレギュラーメンバーが勢揃いした。切原以外は。(珍しいことに仁王も来ている)

そこからさらに5分後、

「すんません寝坊しました!!でも伊藤先輩よりは早、い…?!」

「ごめんよ切原ーあんたが最後だよー」

「えぇぇ伊藤先輩!?今日雪でも降るんスか!?」

「赤也…遅いよ」

やべぇ幸村怖い。あ。そろそろ真田が吠えるぞ。耳塞いどこ。

「赤也たるんどる!!!!」

あんまりにも予想通りだったから、みんなで爆笑した。笑いが、止まらない。

「伊藤…なぜ泣いている?」

「え?泣いて、あれ」

「え、伊藤先輩なんかあったんスか?」

気づかないうちに涙がぽとり、頬に落ちていた。慌てて目元を拭い即座に言う。

「いやいや何にもないって!ほら、幸せだなーって思ったら笑い止まらなくなっちゃってさ、笑い泣きってやつ!」

さすがに無理のある言い訳だがどうしようもない。でもみんなスルーしてくれたからいいだろう。

「んだよー、ただのバカだろぃこいつ」

「はー?黙れブタめ」

「んだとてめぇ……!」

こうして笑いながら言い合いするのも最後だ。

「落ち着いてください2人とも。練習始まりますよ」

「うぃー」

柳生が割って入るのもお決まりなパターンだったなあ。






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