冷たい風がカーテンを揺らして入
って来て、はっと我に還った。窓
を開けた覚えはないのだが。
思考を止めて目の前の状況を頭が
捉える。
視界は無駄に綺麗な生徒会長様。
視線が、合う。
――バキィッ
「散れ変態泣きボクロめ」
甘い雰囲気?何それ食べれんの?
「テメェ…俺様をぶん殴るとはいい度
胸だな…?」
「あぁ悪いね条件反射ってヤツでさ」
まぁ簡単に説明しますと私が過去
の自分に意識吹っ飛ばしてたとき
に泣きボクロが何を思ったか私の
アゴくいって持ち上げて顔を近付
けて来てた、と。ちょうどその時
に意識を戻した私がヤツの額をぶ
ん殴った、と。君なんかもう生徒
会長様なんて呼んでやんない。変
態泣きボクロで充分だ。
ちなみにヤツは額をおさえて悶絶
なう(笑)
ざまぁ(笑)
…って言ったら頭ギシギシやられ
た。ホントお前やること無茶苦茶
だよ。アホベなんか大嫌いだ。
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