ksxx5

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チャイムが鳴って次の授業の始まりの合図。
教室に戻ると、銀がすぐに近付いて来た。

「あっれ〜?早かったじゃん。ヒル魔との逢い引き」
「カッ!逢い引きってなんだよ!!」
「ルイ知んないの?ヒル魔って男も女も喰ってんの」
「……………………は?」

男も女も………って。
男も?
まじで?

「ルイ喰われなかったんだぁ。意外〜」

ヤる為に追い出されたと思ったのに…って。
ありえねー

「なに言って……」
「だってヒル魔って絶対ルイ狙いじゃん?」
「なんでそーなんだよ」
「…勘?」
「カッ、何言ってやがる!寝言は寝て言えってな」

う〜ん、と唸ってから銀は席に着く。

「…まぁ、いいや。ルイが喰われてなくて良かった」
「カッ」
「それより、どーするよ?この量じゃ普通にやっても終わらないっしょ」

そう言って銀は先程ヒル魔から渡されたペナルティのプリントをパラパラと捲る。

「だよな」

相槌を打って、気付く。
プリント……?
机の上に見当たらない。
中も探してみたけどない。

「ルイどーしたの。まさかないとか?」

銀が茶化すように言う。

「…やっべ…………そのまさか、だ」
「まじ?ヒル魔ンとこ?」
「多分…」

さいあく。

「どーすンの」
「……後で、取りに行く」

行きたくねー
まじ嫌なんだけど。
でも取りに行かないとどんな酷い目に合わされるか…なんて想像しちまう。
くそっ。
今は授業中。
出席率がヤバいから抜け出せねーし、授業が終わってから数学準備室に向かうと決めた。






























授業が終わって。
嫌々ながらも俺は一人、数学準備室に向かった。
扉の前まで来て、開けようと手を掛ける、と。

「っン………」

中から声が聞こえる。

「っん…ぁ、もう…ッ」
「…しょうがねぇな」
「っあ、ぁ…せんせっ………!」

―――――――うわ…
まじだったんだ。
ヒル魔と女の声。
十中八九情事の真っ最中だよな。
「先生」ってことは生徒?
俺は慌てて扉に掛かっていた手を外して、元来た道を戻った。
教室目指して。


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