ksxx5

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「テスト返しの後小テストをする」

えーとか嫌だーとか言っているのが聞こえる。

「糞!こないだの中間テストの平均点は52.1だ。今回の期末で60は越えろって言わなかったか?」

今回の超むずかったし、ありえねーと思う。

「いってなかったら前回と比べて点数が上がってない奴、下から30人ペナルティな…じゃ、出席順に取りに来い」

ざわつく教室。
席を立ち、答案用紙を取りに行く奴ら。
俺、葉柱ルイの席は窓側の一番後ろ。
外は雨。
さっきまで晴れてたのになぁ、バイクで帰れねーじゃん。
まじ最悪。

「………ぃ、ルイ!」

隣の席で銀が呼んでるのに気付く。

「…カッ!なんだよ」
「なんだよ、ねぇ………いい度胸だな。葉柱ルイ」

ヒル魔の声がして。
そうだった。
テスト返し!
慌てて教卓に向かう。

「糞カメレオン68て〜ん」
「おい、やめろって」
「取りに来ねーのが悪ぃ」
「スイマセンね」

口だけで謝ってヒル魔の手から答案用紙を奪う。

席に着いて点数確認。
うわ…まじで68だし。
ありえねー。
銀が横から覗く。

「まじで68点?ルイいつも80点代じゃね?」
「そうなんだよな…やっべ」

あ〜あ。
これってペナルティ確実じゃね?

「今回の平均点は58.8だ。よって、前回から比べて点数上がってない奴30人ペナルティな。名前呼ぶから昼休みまでにペナルティ取りに来い。逃げようなんて思うなよ」

ヒル魔が名前を呼んでいく。
銀も呼ばれたみたいで、俺2点上がったのに〜とか言ってる。
俺はとっくに呼ばれてる。

ヒル魔が30人の名前を呼び終わり、小テストの用紙が配られる。
うっわまじ嫌なんだけど。
やる気ねー………
けどヒル魔に逆らう奴は誰もいない。
最初はちょっぴり反抗してたりもしたけど、今は小テストに向かってペンを動かす従順な生徒だ。

それにしても…小テスト難しすぎだろ。
授業時間内に終わんなくね?
チャイムが鳴っても終わる気配さえない。
時計を見ているヒル魔が突然顔を上げる。

「YaーHaー!!ペン置いて後ろから集めやがれ!」

言われて俺を含めた横全員が立ち上がってやたら難しいテスト用紙を回収する。


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