ksxx5

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悪戯かイタズラか

「泥門10分」
いつも通り奴隷を呼びだす。
「カッ!無理に決まってん…」
そしていつも通り最後まで言わせずに通話を切る。



* * * * * *




「1分10秒遅刻だ、糞!」
着いた早々に銃声。
ちっとも変わらない悪魔にため息をつきたくなるが、生憎それどころではない。
それに今更文句をつけても遅いというもの。

「…10分なんて無理に決まってんだろ」
「ケケケ、日に日にタイム縮まってんぞ?」
漸く銃を下ろしてストップウォッチを見ながらキーを叩く。
「カッ」
「まだ暫くかかるから座って待ってろ」
「まだかかんのかよ。終わってから呼べって…スイマセンオキノスムマデドーゾ」
ガチャ…と銃口を向けられれば黙ることしかできなくなる。
「そこにある菓子食ってていいからな」
と蛭魔が差したのはバスケットに入ったクッキーだった。
「なに?」
「糞マネが作ってきた。ハロウィンだからだってよ」
「ふ〜ん」
そういえば今日は銀やロニたちがお菓子を持って騒いでたな、と思いながらクッキーをつまんで待つことにする。
カタカタ…とキーを叩く音しかしない。
「………」
「………」
「………」
「………」
「…まだ?」
「………」
「なぁって」
「………」
「ひーるーまー」
「………」
「よーおー」
「……っだー!何だってんだ、糞!黙って待つこともできないのか糞カメレオンは!!」
銃を乱射しそうな勢いで、というか実際に乱射しながら罵声を浴びせる外道悪魔。
「そんなにかかるなら家帰ってしようぜ?な?」



* * * * * *




いつもそうだ。
ここに長時間いたがらない。
ま、理由は分かってるけどな。
「……もうちょいで終わるから、な?」
唇に軽く触れるだけのキスをして情事特有の低い声で耳元で囁くとパソコンに戻る。
俺も甘くなったな。
「……!」
葉柱はビクンっと震えてから、それこそカメレオンのように顔を真っ赤にして口をパクパクさせている。
おもしれぇ。明日は日曜だしご褒美やるか。
「よし、帰るぞ糞カメレオン」
「ん、飯どーする」
「コンビニ、んで家な」
「リョーカイ」
腰に手を回しながら耳元で甘いお誘い。
「……泊まってけよ」

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