Trick "and" Treat
ヒル魔はどんどん篭に物を放り込んでいく。
酎ハイ、焼酎、ビール、さきいか、チーズ、氷、ポテチ、コーラ、オレンジジュース、水、コンドーム、チュッパチャップス、ジャーキー、ポッキー、コンビニでなかなかここまで買わねぇだろ普通。あ、チョコレートも。
「…お前ほとんど食わねーじゃん」
最後に無糖ガムを放り込んで。
「ゴムはいるだろ?」
「…っ、……カッ…分かってるよ‥」
「ケケケ。泊まってくんだろ」
「…ン…」
制服のまま酒類をレジに通すヒル魔。店員は何か言いたそうにしているが、相手は鞄から銃が飛び出ているヒル魔なので諦めたようにバーコードを通して行く。
「あ、アイスも」
持って来ていい?とねだると早く取って来いよと促された。
トリックオアトリートで収穫した菓子類とコンビニ袋を持ってヒル魔ンちに上がり込む。
ヒル魔はまだ作業があるらしく。
とりあえずは一人酒。でもヒル魔がいねーと飲むペース上がっちまうんだよなぁ…
菓子もすぐ食っちまうし。
「…もーないー」
手近にあったチュッパチャップスが最後だったみてぇ。
ヒル魔が作業を終わらせる頃にはだいぶ酒が減っていて。菓子類はないに等しい。…まぁヒル魔はあんま食わねーけど。
「‥Trick and Treat〜」
「…は…?え、だっても‥お菓子ない…」
何で今発動すんだよ、ないって分かってんじゃん…。
「Trick“and”Treat.だからあろうがなかろうが関係ねぇよ」
「カァアッ!!?」
なんだよそれ、ずりぃぞ…
「とりあえずそれな」
「へ?」
それ―チュッパチャップス―を強引に取り上げられて。
今舐め出したばっかだから全然味わってねぇっつの!
「次はTrickな〜」
ニヤッといやーな笑みを浮かべるヒル魔。
「…ッ、そんなもん‥入れんなっ…」
簡単に脱がせられて。
「やらしーなあ、てめーのココ。どんどん小さくなってくぜ」
「‥っ…!!」
「聞こえっか?」
「…聞こえっから…!」
抜けよっ!!?
ぐちぐちとヒル魔が柄を抜き差しする毎に卑猥な音が聞こえる。まじ変態…!
「興奮してるお前も十分変態なんじゃねぇの?」
そんなことに使うもんじゃねぇ‥、のに、浅いトコで抜き差しされて、胎内の熱で溶け出してベタベタなのが自分でも分かる。
「…た‥っ、楽しんでんじゃ‥ねぇ…っ!」
ニヤニヤとすっっっげー楽しそうに口角を吊り上げるヒル魔。
ピ―――――
そのとき、タイミング良く風呂が沸いたのを知らせる音がした。