in a fit of jealousy
最低だな、俺。
ルイに強姦紛いのことをした。
血が出てるのに気付きながらも滅茶苦茶に犯した。
ルイがトんだ後も。
「ン、ぅ‥‥…」
隣で寝返りをうったルイの顔は青白く、血の気があまり感じられない。
帰って来てから洗ってやったけど、ナカから朱と白が混じったモノが出てくる度に自分を呪った。
まさか、あんなことで、たかが部員、されど部員。そんな奴にルイが安心しきった顔で凭れていた、ただソレだけで―――
甘ったれた声であいつらのことも呼んだかと思うと、酷く苛ついた。
俺といるときよりも楽しそうに見えて。
嫉妬、した。
独占欲は強い方だと思う。いっそのこと、俺以外の誰とも話せねぇように、どこにも行かねぇように、閉じ込めてぇ。
「………んー…、――――ッ!痛てぇ...」
「目覚めたか?」
「あッ、てめ、ヒル魔ッッ!!」
「覚えてたか」
「カッ!………なんで、あんなこと、したんだよ…」
嫉妬したなんて言えっかよ。
「………ヒル魔…?」
ベッドに寝たまま心配そうな顔で覗き込んでくる。糞…喰いてぇ。
「ごめんな…」
「………すげー痛くて、怖かった」
「悪ぃ」
「だから、優しく抱いて」
「………は?」
「…そしたら許す」
「痛てぇんじゃねぇのかよ」
「うん」
「俺薬塗った気がすンだけどよ」
「だから“優しく”って言ってんだろ」
………………………喰いてぇが、
「………今度な」
「なんで」
「…切れてんだよ」
「いいから。じゃねーと許してやんねぇ」
「糞………」
折角お前の身体を案じてやってんのによ。
「……………俺ヒル魔のこと好きだし、理由なしにあんな…、強姦みてーなことされたくねぇよ。理由が言えねーなら俺の記憶を塗り替える為に抱け」
“俺のこと好きなら理由言えよ”ってことかよ。
「………嫉妬したんだよ」
「…カ?」
「嫉妬したんだよ!お前と、賊学の連中に!!」
「………え?だから、あんな…強姦みてーなこと…?」
「そーだよ!悪カッタナ!!」
「逆ギレすんなって」
「糞!」
「………そんなこと、俺いつもだぜ?」
「あ?」
「マネージャーと泥門の奴等みんなに嫉妬してる」
何コイツ。すげー可愛いんだけど。
「ヒル魔…モテるから…」
「お前だけって言ってっだろ?嫉妬なんざてめェ以外にしねぇ」
「………うん…」
「寝ろ。んで早く治せ」
じゃねーとヤりたくなっから。