ksxx5

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ambiguous




「ここでキスして」

珍しくキスのお強請り。

「見られちまってもいいのかよ」

ここは賊学カメレオンズ部室。
今日は泥門も賊学も部活はない。
早く終わったから気まぐれでわざわざ足を運んだだけのこと。
いつ誰が来てもおかしくはない状況で葉柱はキスを強請った。

「カッ!いつもそんなこと気にしねーだろ」
「まぁな」

顎を掴んで口付ける。
口と口とを合わせるだけのキス。
ほんの2、3秒。

「………………」
「不満そうだな」
「…もっと、ちゃんとしてくんね?」
「ちゃんとって?」

わざと聞いてやる。

「こう」

するりと首に回された白い腕。
葉柱の顔が近付いて先の丸い舌が口内に潜り込む。

「―――葉柱さ…」

遠くからの足音が扉の前で止まってドアが開けられた。
気にせず葉柱は舌を動かし続けて、俺から離れようともしない。
見せ付けてーの?
お前そんな趣味あったっけ。
思いながらも腰を引き付けて舌を絡めてやる。

「………っ…ん…」

未だにドアの前で固まったままの舎弟62号。
できればあんまし聞かせたくねーんだけど。
それなのに目を瞑ったまま口内を貪り続けている。
まじで気付いてねぇ?
仕方無しにドアの方に手を払った。
それで漸くゆっくりと後退ってドアを閉めた。
戻ってくんなよ。
腰に回した手をゆっくりと下に落として弱く尻を掴んだ。

「ンっ…」

ピクリと反応して身じろぐ。

「―――ル〜イっ♪カラオケ行こ☆」

バタバタと派手な足音を立てて思い切りドアを開けたのは糞銀髪。
途端にべりっと音がしそうなぐらい勢いよく離れた。

「…ヒル魔来てるなんて珍し。オタノシミちゅー?」
「……ャ…別に。何もしてね、しっ?」

してたじゃねーか。
葉柱は顔を赤らめて慌てまくる。
あー今日はもう無理かもな。
台無しになっちまったじゃねーか。
………コイツのせいで。

「ヒル魔も行かね?」
「お前まじで言ってんのか」
「…うん?」
「…糞………」
「ルーイー?行こーよー?」
「………っ、オウ…」



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