ksxx5

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lechery


俺が働いている病院にはとても優秀な外科医がいる。
何度もアメリカからオファーが来ているのに一度も首を縦に振らないらしい。
なんでも、腕は良いが性格がちょっと…らしい。
ちょっと…なんだよ。
誰に聞いても真実は闇の中。
顔さえも滅多にお目にかかれないらしい。
名前は蛭魔妖一。

「……ゃ…めて、くださッ…」

俺は何故かその人にセクハラ紛いのことをされていた。

「嫌なら逃げろよ」
「…っ…蛭、魔、せんせ……ッ!」

つい数分前のこと。
廊下でばったり会って。
俺はまだこの病院に来たばかりだから全員の医師の顔を知らなかった。
だから輝く金髪にぺこ、と会釈をすれば。

「小児科の葉柱ルイ先生…ですね?」

向こうから声をかけてきて。

「そうですが…?」
「初めまして。蛭魔妖一です」

この人が。
見た目に反して性格は良さそうだけど。
それに男の俺から見ても男前と言われる部類に入ると思う。
そんな人が…どうしてわざわざ?
なんて思っていたらすぐ横の会議室に連れ込まれていた。

「葉柱センセイはドコが弱ぇの?」

壁に背中を預けて手は一纏めにされて頭上に。
首筋に蛭魔先生の唇が降ってくる。

「………っ!」

『―――蛭魔先生、蛭魔先生、至急第2会議室までお越し下さい』

「ょ…ばれ、てッ……ます、よ……っン!」

院内放送がかかってもちっとも止める気配のない蛭魔先生。

「フン、どうせ今度のオペの話だろ」
「…っ…………ぉ、ねが…です…から…。ゃ、め……ッ…くだ、さ…!」

『―――蛭魔先生、蛭魔先生、至急第2会議室までお越し下さい。繰り返します。蛭魔先生、蛭魔先生、至急第2会議室までお越し下さい』

二度目。
けれども蛭魔先生は行為を止めてはくれなくて。
どころか、服の下に手を入れてきた。

「…ッ…ひる、ま。せん、せ………ぁっ」

ガチャッ

「…ヒル魔。早く行け」

ドアが開けられてそこに姿を見せたのは、内科の…
武蔵先生、だったか?

「邪魔すんな。糞ジジイ」
「……、…………っ。………ん…」

つい恥ずかしくて声を押さえてしまっていた。
そんな様子を気にすることもなく2人は会話を進める。

「…執刀医変えられるかもしんねぇぞ」
「…………………………………糞」

仕方無い、とでも言うように吐き捨てて解放された。

「…ぁ…………ッふ……」
「またな。葉柱センセ?」

2人は俺を残して出て行った。
触られた箇所が熱い。




















「―――お口あーんして?」

「………はい、よくできました」

「…もう大分良くなったと思いますよ。お大事に」

ばいばいと手を振って椅子に体重をかける。

「―――…ハァ」
「溜め息とは解せねーなぁ」

診察が終わると同時に吐いた溜め息に人の声が混じった。

「!!蛭魔せんせ…ッ」

見ればドアにもたれかかるように蛭魔先生がいた。


《20時に仮眠室》

「………ぁ…え…?」
「…来いよ」
「………行く必要性を感じないんですが」
「来ねーと後悔するぜ」

































ガチャ…

散々迷って恐る恐る仮眠室のドアを開ければ。

「待ってたぜ。葉柱センセ」

中から蛭魔先生の声がした。
俺たち以外は誰もいない。

「………ぁ・の、ぅ…」
「あ゙?」
「……………俺…ナンデ、ですか…?」
「好みだから」
「………は?」
「ヤらせろ」
「え、ちょ、何言ってるんですかッ!?俺男ですよ!!?」
「んなこたぁ見りゃー分かる」
「カッ!!?」
「お前は黙って抱かれてりゃいいから。あぁ、でも声は出せよ」
「ふ、ふざけないで下さいっ」
「ふざけてねーし。俺は至って真面目だ」

言いながら元から緩く着けられていたネクタイを更に緩くして外し。

「ぇ…ちょ、っと…ン!」

どさ、と簡易ベッドに押し倒され。
抵抗を試みるが失敗に終わり、気付けば蛭魔先生のネクタイで手首を拘束されていた。

「や、も…ホントに。やめて下さ…」
「もう上がりだろ。いいじゃねーか、誰も気にしねぇよ」
「ぁッ………」



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