情報と翻訳


場面は打って変わってこちら情報担当組。一応聴診器であっちとは繋がってるけど…


「あんのクソ長男…」


やたら挑発している長男に怒りを覚える。そんなややこしくすんじゃねーよっ!と叩き倒したい。今すぐにでも。
わなわなと震えているとトド松に抑えて!と止められた。まあ、あっちの人員は殺り慣れてる奴ばっかだからたぶん大丈夫だろうけど、海外のギャングなんて知らないからなぁ。


「あっ、チョロ松兄さん。これそうじゃない?」

「どれ?…あー、そうだね。ちょっと待って今要約する。」


トド松の導き出した情報を素早く翻訳する。間違った情報をアイツらに教えたら不味いことになるし、慎重にやらなきゃいけないけど。
僕がここで翻訳している間にトド松が次の情報を導き出す。これが一番効率がいい。


「おそ松兄さん聞こえてる?」

「あ〜、チョロ?聞こえてるよ〜。」

「お前もしもの事あったら覚えとけよ。じゃなくて、今見つけた情報なんだけど…」

「こっえ〜。で、情報って?」


翻訳して要約した内容を伝える。結構大きなギャングらしく、向こうの国の1、2を争う組織らしい。なんでも最新の拳銃と技術を持っているだとか。まあ、使いこなしているとは書かれてない。


「なるほどねぇ〜。で、日本に来た理由は?」

「日本を取り込んで1位の座を手に入れようって魂胆らしいよ。」

「おっ、トッティー頑張ってる?」

「その呼び方やめて。」


本当にすごく嫌そうな顔をしながら答えるトッテ…トド松。ここでそんな顔しててもおそ松兄さんには伝わらないけどね。


「カラ松、一松、十四松、舞鈴も聞こえてた?」

「ああ、聞こえていたぞ。」

「玉座ね…フヒッ」

「殺る?!殺っちゃう?!」

「大丈夫、聞こえてたよ。」


相変わらず十四松は聞こえてても理解していないけど…まあ、最終的には殺らなきゃいけないんだろうし、それでいいけどさ。


「今のところ情報はそれくらいだから。」

「兄さんたち、頑張ってね〜。舞鈴に怪我させないでよ?」

「また何かあったら連絡するから。」


こっちが通信を切る。向こうに切られると、本格的になった時に何も出来ないからね。
既に次の情報に手をかけているトド松の画面をのぞき込む。ああなるほど…今回は少し手ごわいかもしれない。みんな無事だといいけど。


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