20.100円ライター/猛獣(‘03. 4.23)

【会場】奈良教育大学 講堂

【解説】
2003年度の新入生歓迎公演。
キラキラ座で初めてのオムニバス公演で、「100円ライター」と「猛獣」の2本立てである。
(決して「猛獣分の100円ライター」というタイトルではない)

この時期のキラキラ座は、大学祭実行委員になっている団員が複数名存在し、彼らが欠ける学祭公演などは出演者が2,3人という規模で上演せざるを得なかったのだが、この新歓公演は、学祭の制作期間から比較的外れていたため、この頃にしては珍しく、2本合わせて11名のキャストが出演している。

元々、本公演の第1部には、サスペンス要素の強い別の作品が準備されていたが、脚本がまとまりきらず、急遽「100円ライター」に差し替えられている。そのため、「100円ライター」は短編とはいえ、レパ入りから2週間で本番にこぎつけている。

ちなみに、本公演後に新入生は2人入部し、新歓公演としての成果を一応は残したのだが、この年度の末から卒業公演が定例化し、それによって準備期間が足りなくなったためか、新入生歓迎公演はその後しばらく行われず、サークルオリエンテーションで出し物をするにとどまっていた。

だが、学内にもう一つ劇団が台頭してきた今は話が別。
新入団員の獲得合戦が激化した2008年以降は、#36の裏、#39といった具合に、新歓公演を毎年上演する体制が出来上がりつつある。


第1部「100円ライター〜実はLでなくR〜」
【スタッフ】脚本●安藤花恵
【キャスト】少女・・・安藤花恵、コンビニ店員・・・村上依里etc
【あらすじ】
 コンビニにコピーをとりに来た女の子は、店員から、コピー機の代わりに100円ライターを使うようにと言われてしまう。
 100円ライターと言っても、そこには少女が一人腰かけているだけ。
 そばに近づいてみると、「100円入れて」と声をかけられた。
 仕方無く投入口に100円を入れてみると、少女は突然童話を語りだし・・・

【キャラクター・ピックアップ】
 ◎少女(100円ライター)
 キラキラストアーというコンビニに置かれており、100円を入れれば、100円分の物語を紡ぎだし、お金を入れた人に語って聞かせる。(100円分語れば、例え、話が途中でも語りを止めてしまう)
 ある日突然、全く動かなくなってしまうのだが、実際にはかなり前から壊れていたらしく、業者によって回収されてしまう。
 その後、キラキラストアーには新型の100円ライターが設置されている。


第2部「猛獣」
【スタッフ】脚本・演出●花岡宗憲
【キャスト】父・・・村上 洋、おまわりさん・・・小柳 亮etc
【あらすじ】
 「お母さんが・・・、トラになっちゃった!」
 「・・・え?」

 ある朝、娘が母親の寝室に入ると、ベッドの上にトラがいた。
 妻がトラになってしまったと思いこんだ父は、警察に電話をするのだが、
 父娘とおまわりさんの勘違いに次ぐ勘違いから、話は輪をかけてややこしくなり・・・

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