不器用な君

あれ…
おかしい
隣の席の財前を見る
もお5時間目
世間でいうホワイトデー


おかえしを気にしてるってわけじゃない
だけどね…うん…

いや気にしてないってゆうとうそになる…


そんな事を考えていたら財前をずっと見てたらしい


「なに見とるん」

そっけない言葉が聞こえてくる
『あ…あのね財前。今日何の日か知ってる?』


「今日?誰かの誕生日とか?俺そおいうん覚えるの苦手」
そお言ってまたiPodを聞いてしまった



はあ。まあいっか。自分があげただけで満足しよ
まだ感想も聞いてないけどね…


それから学校があっという間に終わり
日誌を書いて帰る。
もお外は夕焼けに染まっていた
急いで玄関に向かい外にでる




すると校門の前に見覚えのある人が立っていた
夕焼けであまり見えない。でもあれは間違いなく財前


『財前?』
「おそい」
『えっ』
「来るん遅い。何分待ったと思っとん」
『ご…ごめん。』
「まあええわ」
『あ…ありがと。でどしたの?』


「あー。えー。」後ろに手をあて、くしゃくしゃとしながら何かいいたそう


『財前?財前ー?』

問いかけるといきなり手をのばされた

「ん。これ」
財前の手にはラッピングされた箱があった


『えっ?』


「今日...」
『うん』
「今日ホワイトデーやろ」
『えっ?知ってたの?』
「あほ。いくら俺でもそれくらい覚えとる」

『じゃあ何でさっき』

「あれは、しらんふりしたらあんたどんな顔するかなおもて」


財前はいじわるそうにわらった


「ひ…ひどい!でも、ありがと」

「.....あともう1つ。チョコ中々やったで...」


そおいった財前は
夕日のせいか、それとも恥ずかしかったんかわからんけど顔が赤かった



不器用な君
でもそんなあなたが私はすき


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