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「気にするな、見合った働きをしてくれればいい」

手を引かれるまま、靡く銀髪を見つめながらその背を見た。


「見合った働きとは・・・」


「・・・すまない、つい、な。お前はまだ違ったな。自分のやりたいことを見つけて、生きていけるようになってくれればいい」


自分のやりたいこと。


何が、やりたいのだろうか。


何が、できるのだろうか。


自分には愛想よく接客ができるとも思えない。


物を造る技術もない。


普通の女の子のように生きたいと思った。


自分の思い描いた普通とはなんだったのだろう。


「がんばり・・・ます」


ここで働いていくうちに、自分にも何か見つかるだろうか。









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