Xenoglossia

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ヘリオトロープについて

2018/03/09 23:41


・美由

 なんて様だよと頭抱えたくなる筆頭。
 葛谷学園のように成長も変化もなく、最終的に人格破綻が悪化した。ひょっとしたらヤンデレに見えるかもしれませんが、デレた結果が病んでるわけでもデレ過ぎて病んだわけでもないのでヤンデレではありません。ただ、気が違っているだけです。
 警察のブラックリスト入りするも絶対に尻尾を掴ませず、不起訴の魔女とか呼ばれているかもしれない。いや、男でも魔女と呼ぶ場合があるんやで? 語呂の好さでてきとうな呼び名つけたのは否定しない。
 本編でのこだわりで直接あやめに向かって名前を呼ばないというものがあったので、作中では先輩、あなた、としか呼んでいない。後々に先輩でもなくなりビジネス抜きのプライベート空間でどう呼んでいるかは考えているが、出てくるかは不明。

・あやめ

 私の中で間に合わないさんと呼ばれることがある。
 実は書く前提として存在したキャラではなかったが、こいつがいなければヘリオトロープもなかった。
 スペックの差から美由へ与えられるものは情くらいなものだが、その情に応える美由の献身により莫大な利益を与えられている。しかし、情以前に美由の自己満足を満たす存在。
 ぶっちゃけ、こいつのせいで美由は凶行に走るのである意味元凶。美由を制御できないのに許すから美由の人格破綻が悪化した。でも、あやめがいなければ美由の心からの願いが叶うってこともなかった。
 本編でのこだわりに美由との接触制限があったので、作中ではキスもしていない。そして番外編で不憫と苦労が判明する。あやめは泣いていい。
 ヘリオトロープが恋じゃなくて愛の話だったら間に合うさんだった。多分イケメンだった。美由を制御はしなくても、制止ができたというかストップ人格破綻、イエス成長変化を促せてた。

・椿

 私が話を書き始めた初期作品のヒロインから姓名だけ流用したんだが、あっちは割と明るく元気な良い子なのになんでお前はこうなったと思わずにいられない。
 ヘリオトロープは話の全体が決まる前にギャグ路線とじっくり路線で二通り書き始めたのだが、ギャグ路線では苦労性生徒会長の予定だった。副会長の美由とため息同盟組んでた。
 しかし、早々にギャグ路線が廃止されると劇的な変化を遂げた末に、愛情絡んだ悪人のためなら地獄への道を整備することに余念のない私の因果応報システムの火に焼かれた。美由に手を伸ばそうと思わなければ取り巻きは第二の樒になろうが気にしなかったが、まさか社会的地位を保証されたあれだけの数の連中が、こぞって損得抜きにひとりのために動いたとは椿には想像できなかった。
 愛の話だったらただ樒の被害者で、ただ鴇告が大事で大好きで負い目があって、たくさん泣いても心から鴇告に愛していると言えたのだろう。
 でも、私としては本編も幸せなほうだと思っている。家潰れたわけでも没落したわけでも孤立したわけでもない。まして、鴇告に見捨てられてもいない。なにが不満だ。

・鴇告

 ヤンデレを書きたかったのにこんちくしょう。
 おめでとうございます、ヤンデレは作品随一の可哀想なキャラになりました。
 椿が打算のない純粋な被害者であったならば、あるいは妹たちがいなかったら簡単に病んで確実に樒を殺すために行動したと思う。でも、椿の本心を知ってもたくさんの大事なものの中から椿を選んだひと。選べてしまったひと。
 ただ、椿を「俺の」と言うほどには心境の変化がある。というか、精神面では椿と上下逆転した。「守りたい」が「守ってあげる」になってる。取り巻きの監視下にある椿の最終的な味方が自分しかいないと理解しているので尚更椿がかわいい。
 しかし、時々起きる心因性の頭痛を発症していたりする。
 愛の話だったら精神的に追い詰められることはなかった。自分の覚悟ひとつを静かに決めていただろう。椿に望まれるまでもなく樒に向かい、涙ひとつ零さず最後まで笑って、ひょっとしたら椿から手を離したかもしれない。

・取り巻き

 葛谷学園より仕事した。
 美由との間に親しみはなく完全に手足だが、捨て駒にされるわけではない。もっとも、取り巻きは捨て駒にされても構わない。というか、美由は基本的に泥をひっ被ることに躊躇ないし、自分で動く人間なのでむしろ率先して駒にされたい。動くのは任せて安全圏にいてもらいたいのが本音。言わないけど。
 使われることを心から望んでいたし、親しみがあったとしても根底には膝をついている自分がいるので、ひょっとしたら正史より幸せかもしれない。
 真や花岡学園の生徒たちが取り巻きのようにならなかったのは、アウェイに美由が振る舞いを抑えたのもあるが、なによりも優がいなかったから。心から誰かを想い、そのひとに向ける表情や感情は魅力的で、とてもうつくしいでしょう?

・水島

 単純な好みで言えばかなり上のほう。
 やりたい放題して満足、あるいは後悔せずに退場とか愛人くさいところとかな!
 水島のほんのり幸せ時代、美由登場でぶち壊されるまでの番外編が地味に頭にあるが、好きだから積極的には書きたくない。ヘリオトロープのなかできれいに切り分けられたというか、新しい切り口見せたら不格好になるからあっちも切ろうこっちも切ろうと考えなくちゃいけなくなるというか。
 愛の話だったらあやめに馬乗りになってぼたぼたと泣きながら告白してた。好きです、好きです、あなたが好きなんだ。ああ、うん。斬りかかりはしても刺してはいないな。あやめにもようやく認識されて多分すごく幸せになる。ほんとうにうれしそうに笑う。

・お楽しみキャラ

 兼人、源柳斎、六花のこと。
 ハピエンとギャグを心から愛する私にとって、ヘリオトロープは時々モチベを保つのが大変だったので生まれた。完全に私が楽しむためのキャラなので趣味が爆発した。
 兼人は初期キャラ。ギャグ路線では美由が二年生でアンチ王道展開だったのだが、前生徒会長として猛威を振るう兼人によりアンチ? なにそれ美味しいのとなる予定だった。美由と椿がせっせと常識的に仕事する傍らで兼人旋風吹き荒れてふたりのSAN値がマッハ。しかし、ギャグ路線は廃止されたので、こいつがいたら物事全て兼人節によるスピード解決して後には信者しか残らねえと本筋に関わらせず退場も早目になった。
 源柳斎はそうだ、二部のお楽しみキャラはダンボールロボにしようと思ってこうなった。中の人はいないでもよかったが、超美形のインド人がinされたのは完全なノリ。ノリから始まろうが、むしろ趣味が爆発したからこそ設定厨の脳内で凄まじく出来上がっていったキャラ。素顔を隠した人間関係不器用な奴の正体が美形ハイスペックとかお約束だろ? こいつがいなけりゃ初太郎はもっとクズだったし、後々のあやめにも影響した。
 六花はもう、ほんっとうにろくでもないキャラが出来上がったものだと思います。本名も考えていますが、出てくることあるんですかね。こいつがいたから源柳斎の成長は飛躍するし、深緋が長生きできそう。深緋の話を書くときはよろしくお願いします。ろくでもない受けを全力拒否する攻めっていいだろ?
 お楽しみキャラは出していない設定が幾つもあり、いつか話にするときに出せればいいなと思います。
 とりあえず、源柳斎の話は書いていますが、上記の六花や本人ではなく身内がはっちゃける兼人など考えるだけで楽しい。

 恋の話というテーマ、恋の定義から美由以外のキャラも正直目も当てられない様になりました。
 愛の話だったら水島に始まり鴇告も椿も真も、もちろんあやめだって違う在り方をしていましたが、恋の話、その定義に従って出てきたキャラが奴らです。愛の話に基づく奴らはもう存在しません。
 ああ、いや訂正。
 そもそもヘリオトロープそのものがifでしたね!!
 葛谷学園軸でも存在できるというか、組み込めるのは設定的に兼人と六花くらいかな。
 それにしても、恋とは恐ろしいものですね。
 定義の問題もあるのでしょうが、愛の話と比較して恋は愛よりも余裕がないという印象でした。というか、自分が第一なんですね。
 ハピエン至上主義としては別の定義が見つかるまで愛の話をもそもそと書く予定ですが、いい経験だったとはしみじみ思います。



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