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(はれんち+おなにーネタ注意!)








「朝勃ち、だな」


いやいやいやいや、そんな誇らしげに言われても!


昨日もいつも通りイタチとあっはんうっふんなことをして、後処理もそこそこに二人で同じベッドで眠りについたわけですが。
ギュッと包み込まれるような温もりを感じて目を覚ませば、目の前には綺麗に整ったイタチの顔。柔らかに差し込む朝の陽射しの中、愛しい人に抱きしめられながら目覚めることができるとはなんて贅沢なんだろう、と頬を緩ませる。しかし。ほんのりとはにかんで朝の挨拶をしようとしたところに、太もも辺りに違和感を感じた。固くて、生暖かい。あれ。コレってもしかしてもしかしなくても…?


「朝勃ち、だな」


そしてこのセリフである。さっきまでの幸せな気持ちが音を立てて崩れ去るのを感じた。ドン引きだ、寝ている彼女にモノを擦り付けて鼻息荒い男なんて。ブラジャーを写輪眼で透かしたり誰かに見られながらのセックスに興奮を示したりと、まあイタチの変態っぷりは今に始まったことじゃないけれど、そんな末期の変態のくせして眼も眩むほどのイケメンというこのギャップはどうにかならないのだろうか。
そんなことを考えて鳥肌に震えながら自分の身体を彼から離そうとした瞬間、イタチの手が私の下半身に触れる。


「や、やだ!」


慌ててその手を振り払い、彼の身体を押し返した。このままセックスに持ち込むつもりだなコイツ。私が身の危険を悟り布団から這い出ようとするのにイタチの手は懲りることなく再び私の身体に触れ、嫌らしく撫で回し始めた。


「数時間前にしたばっかりだよ!身体中痛いのにまたえっちなんて絶対やだ!」


いつもより格段はっきりとした拒絶の旨だが、これくらいきつく言わないと間違いなくイタチに流されることは分かっているのだ。睨みをきかせて目の前のイタチを見れば、きょとんとしたような顔で瞬きをしていた。手の動きもいつの間にか止まっている。あれ、こんなあっさり諦めるなんて。


「わかった。コマチがそう言うなら」


今度は私が呆気にとられる番である。もちろんこれは私が望んでいた結果であることにかわりないのだが、絶対食い下がってくるとふんでいたもんだから何だか拍子抜け。

まあ、それでも身の危険は免れたわけだし。さて朝ごはんの準備でもしようかと腑に落ちないながらも布団から再び出ようとするといきなり力強く引き寄せられた。


「な、に…?」

「セックスがダメならせめて手伝ってくれないか」


手伝う?何を?目をぱちくりさせ動けずにいると、そそくさとイタチの手が私のショーツの中に侵入してきた。ちょ、えっちはなし!って言ったじゃん!


「触るだけだ。入れはしない」


いつの間にやら呼吸を荒くして私の秘部をまさぐり始めたイタチに、私は酷く驚いて声をあげた。そんな私の声を遮るかのようにイタチはねっとりと濃厚なキスをしてきたもんだから思わず身体の力が抜けてしまう。

布団の中で私の秘部に触れていないほうのイタチの手が忙しく動いているのに気づいた。どうやらよがる私をオカズに自分でモノを扱き上げて処理してしまおうという魂胆らしいが、わたしからしてみたら堪ったもんじゃない。そんなの勝手に独りでやってくれ!と思いはするものの、イタチからの甘ったるいキスと秘部への愛撫のお陰で思ったように抵抗出来ない。


「コマチ…濡れてきたぞ、気持良いのか」

「…や、あ」


隣に横になるイタチが熱っぽい瞳で私を見ていた。悔しいくらい扇情的だった。扱き上げられるイタチの肉棒が不意に私の身体に触れ、ねばねばとした先走りをつけていく。不思議と汚らしいとは思わなかった。はあ、と苦しそうに息を吐きながら彼が私の首もとに顔を埋めると同時に膣の中に差し込まれていたイタチの指が一層と動きを早める。中をかき回されるようなその動きに感じてしまっているのは確かで、生理的な涙で視界が歪んだ。私が喘ぎ声をあげる度にイタチの自身を扱く手の動きも早くなっていった。


「ん、んぅあ」

「は、…う」


静かな部屋の中に響く二人分の呼吸はまさに情事のソレそのもの。イタチが私の愛液をクリトリスに塗りたっくってこすりあげる度に身体中を快感が駆け巡り、たまらなく気持ち良い。始めのうちはイヤイヤと抵抗していた私もついには大人しくイタチの身体にしがみ付き、ただ快感に耐えるしかできなくなった。口を固く結んでもこぼれる、自分のものとは思えないような妖艶な吐息がイタチの首筋を掠めたのか、彼はびくりと身体を震わせた。


「う…い、く」


びゅるる、びゅ、びゅる


布団の中で散らばる生暖かいソレは、しがみ付いていた私の身体にももちろんかかる。あっという間であっけない一瞬だった。そしてイタチが達したその瞬間、下腹部にまとわりつく精液の感触のせいか、深く膣に差し込まれた指のせいか、何故か私にも快楽の大きな波が襲い掛かり、大きく子宮が痙攣を始めたのだ。わ、私もイッちゃったなんて…。


「はあ…はあ…」


目を閉じて肩で息をするイタチ。達したばかりで力が入らない身体をそのままにそんな彼をしばらく眺めていると、今だわずかにピクピクと反応し続けている膣の中からイタチの指が引き抜かれた。

あー何だか眠い、このまま二度寝しちゃおうかしら。性行為のあとのけだるさから来る眠気に流されてしまおうとそっと瞼を閉じれば、隣でイタチが身体を起こす音がした。片付けでも始めるのだろう、と大して気にも留めずにのんのんとしていると、あろうことか、イタチが馬乗りになってきた。


「え、なに…?」

「やっぱりしようコマチ。一発抜いたら余計我慢できなくなってしまった」








(結局えっちしちゃったっていうね!)