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(「変態?それ誰に言ってるの」様へ提出)








「なるほど今日は黒地にピンクレースのブラジャーか。真ん中についてる赤の小さなリボンがなかなか魅力的でそそられるが、一番に俺の心をとらえて放さないのは、Aカップというまさに貧しい乳でありながら背伸びをしてずいぶんセクシーな下着を着けてるという点だな。さすがコマチ、俺の好みを良く分かってるじゃないか愛してるぞ」



イタチの膝の上に乗っけられた私は彼の手によりTシャツの襟元を摘ままれ真上から堂々とその中身をを覗かれていた。おそらくブラジャーが丸見えだ。
ずいぶんキワドイことを真顔ですんなり言い終えたイタチは、依然として私の肩に顎を乗せ後ろから覗き続ける。



「そんな見ててもおもしろくないですよイタチさん」

「いや、実に興味深い」

「そんなに見てても透けたりしませんよイタチさん」

「いや、透けるぞ」

「うそ!?」


イタチの腕から慌てて逃れると、彼の目が赤いのがわかる。写輪眼で本当にブラが透けるかどうかは定かではないが、まあイタチならできそうだ。胸元を両腕でしっかりと隠し警戒の眼差しを送ると、イタチは素早く両腕を伸ばし私を引き寄せ、再び膝の上に乗せた。文句を言ってやろうと顔を後ろへ向けた拍子に、いつの間にか黒色に戻ったイタチの瞳とバッチリ視線が絡み、自然の摂理のように私たちは唇を寄せ合わせた。


「胸くらい今さら恥ずかしがることないだろう」

「透視されてるなんて分かったらそりゃ恥ずかしがるって!」

「乙女心とはそういうものか」

「ていうか、写輪眼でホントに透けるの?」

「…使えるものは使うべきだな」

「マジですか…」



遠回しに肯定したイタチの息は既に荒い。なんということだ透視して興奮してやがるのかこいつ。イタチがこれ以上暴走しないようにと、私を抱える彼の腕を自分の腕で押さえつけてやれば、彼は私の意図に敢えて刃向かうかのようにするりと腕を振り払った。


「あ、ちょっと!」


Tシャツの中に上から手を突っ込み、ついにはブラジャーをめくるイタチに私は動揺を隠せない。イヤイヤと彼の手を退かそうとしても、イタチの力に敵うわけもなかった。


「やはり生で見るのが一番だな」

「やだ恥ずかしい!」

「ん?今度は透かして覗かずにいつもと同じように直接みてるだろう、何が恥ずかしい?」

「そういうことじゃなくて…あっ」

「知ってるかコマチ、男はどんなセクシーな下着よりもその中の乳首に一番興奮するものだ」


右手でクニクニと私の胸の飾りを摘まむイタチの楽しそうな表情と言ったら。心底呆れ返りながらも身体は素直に受け入れ始めているようで、ついついイタチをその気にさせてしまうような声がこぼれた。しまった、これじゃあ彼の思うつぼだ!なんて反抗ももちろん試みたが、長期任務明けのご無沙汰な刺激に私もすっかりそんな気分になってしまいそうで。


「イタ、チ…」

「ああそうか、コマチは舐められるのが好きだったな」

「え、あ…あう」



向かい合うように再度イタチの膝の上に座らせられた私。シャツも下着もまくり上げられ、舌をぐいぐい押し付けられるように胸の突起を舐められる。ああ、もうどうにでもなってしまえ。諦めを覚悟した私の様子を見て、イタチは気分を良くしたようだ。


「素直になることは良いことだ」

「違うもん!妥協してあげただけだもん」

「ハハ、そうだな。偉い偉い」


常日頃からとんでもない変態野郎だと呆れているのは事実だが、そんな変態野郎を心からいとおしく思っているのも事実。
そんなふうに頭撫でないでよ。こうやっていつもいつも私のこと優しく甘やかしたりするから、イタチのことキライになれないんだよう。

溢れ返る愛しさのままに、乳丸出しというなんともはしたない格好で彼の背中に腕を回してやった。がっしりと抱きつく私にイタチの手が動きを止める。


「イタチ、ちゅーして」


しかし。
彼へと顔を向け、わずかな羞恥心を押さえ込みながら唇を合わせようとしたにも関わらず、非情にもイタチは私の唇を避けるように顔を背けた。…なんで?


「どうしたの…?」




「参ったな、今日のコマチは珍しく積極的じゃないか。乳首をさらけ出したまま抱きついてキスをせがむなんて…いつものコマチからは考えられない、まるで痴女のような大胆さは俺の胸にグッと来たぞ。…いやすまない、胸と言うよりは俺の息子のほうだな。ところで、さっきから俺たちの営みを覗こうとドアの向こうでこちらを伺っているデイダラと飛段が気になってしょうがないが、どうやら俺には追い払うだけの余裕はないようだ。まあ、たまには誰かに覗かれ観察されながらというのも、なかなかに興奮を煽られる。さあ、コマチ!続きをし…あべしっ!!」






(思いっきりひっぱたいてから乳を隠す)