【R-15】シャワーカーテン

 よしよしと頭を撫でられる。それがちょっと気持ち良くて、ついつい絆されそうになる。それで今の状況になったとかいわれたら、なにもいえない。うがいをして、口の中を洗う。まだ飲み込んだヤツの味が残ってた。(歯、磨いた方がいいのかなぁ)鏡と睨めっこをする。悩んでると、ゲーラがやってきた。上半身裸で、パンイチ。ふぁ、と欠伸をして鏡を覗き込もうとしてきた。ポスッと頭に顎を置かれる。「重いよ」そう伝えたら、肩に移った。コトンと肩に寄り掛かって、グッと顎を引き寄せてきた。チュッと音がする。せーえきの味がするというのに、忘れてるんだろうか?
「げぇら」
「シャワー浴びンのか」
「やっ」
「まだ洗ってねぇのに?」
 わしゃわしゃとお腹や足の間を触られる。まるでタオルとかで拭くような手付きだ。また欠伸をしてるし、絶対寝惚けてる。ペシペシと頬を叩くと「ふなっ!?」とまるで猫が驚いた声を出してきた。目を白黒させている。それが面白すぎて、チュッとキスをしてしまった。また目を白黒させられる。ボーッとそれを見ていたら、急に距離を縮められた。一歩二歩、後退るけどゲーラが近付く。背中に壁が当たったと思ったら、急になくなった。(え、わっ?)シャワーカーテンを掴むよりも先にゲーラが支えてくる。その手を借りながら体勢を立て直すよりも前に、ぐいぐいとそのまま入ってきた。バスタブに足を着けようとするけど、中々バランスを戻せない。ゲーラが足の間に入ってきて、そのまま腰で持ち上げられる。ゲーラと壁に挟まれて、身動きが取れなくなった。バスタブが遠ざかる。バタバタと暴れるが、離してくれない。
「や、だ。まっ」
「ふぅ、はぁ」
 ハッ、ハッ、と犬みたいな声が聞こえる。あ、ヤバい。これ、滅茶苦茶興奮している。腰を突き上げる動きに、思わずしがみついた。というか、ゲーラ以外にしがみつく場所がない。ゲーラの気が済むまで付き合う。下着越しにグリグリと押し付けられる。あ、ヤバい。なんか、変な気分になってきた。ビクビクと身体が震え始める。ゲーラの肩に口を埋めながら耐えていると、メイスが入ってきた。シャワーを浴びるつもりなのか、着替えを抱えている。こっちを見て、目を点にしていた。
「盛ってんのか?」
 その疑問に、なにも返せない。困ってたら、ゲーラが満足して果てた。「うっ」て耳元で声を漏らす。下着越しに湿ったのが感じるた。ゲーラのが落ち着いていく。「ふぅ」と満足そうに声を漏らして、私から離れた。ようやくバスタブに足を下ろせる。バランスを戻していると、ようやく視線に気付いた。振り向き、メイスに気付く。見つけた瞬間、サッとゲーラの顔から血の気が引いた。
「まさか、見っ」
「シャワーを浴びたいんだが」
 淡々と流し、ゲーラをバスタブから追い出す。シュッとカーテンが閉められる。「おい」とゲーラが戸惑ったように声をかける。それを無視して、キュッとシャワーの栓を開いてきた。


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