【恋人契約について】


学園の入試では、一般教養のテストに加え適性検査が実施されます。

適性検査で行うのは、基礎体力テストと血液検査。
血液検査では、対・異形能力を発現する条件、『体内に僅かでも異形の血が流れていること』をクリアしているかを調べます。

身体に流れる異形の血の割合によって能力の強さが変化し、多ければ多いほど強大なものになりますが、その分異形のモノに感化されやすくなります。彼らに感化されると人間としての理性を失い、異形のモノと成り果ててしまいます。よって、異形の血の保有率が高い生徒は強制的に血の暴走を抑える薬を飲むことになります。

入学当初、如何なる生徒も能力は発現しておらず、そこらの一般市民と何ら変わりはありません。
ではどうやって能力を開花させるのか。
それが”恋人契約”です。

「パートナー同士の血液を交換すること」を恋人契約と言います。契約を結ぶことで、互いが互いの眠れる異形の血を目覚めさせ、能力を開花させることができます。
契約の際、互いの血が反発しあうことによる身体的な苦痛に耐えなければなりません。

また、血を交換することで、相手の身体状況や心情が漠然と伝わってきます。身体的にも、精神的にも契約者同士は密接な関係を築くことになるので、「恋人契約」と呼ばれています。

そして、必然的に互いが互いの監視役となることで、血の暴走を食い止めることができます。

したがって、恋人契約は双方の同意のもと1:1で行われなければなりません。


パートナーについて性別の指定はありません。



※入学前の恋人契約は禁止されています。
(詳しくは質疑応答参照)


【恋人契約の方法】
異なる異形の血を、本人の所有する異形の血の0.01%取り込む必要があります。
特にその方法について指定はありませんが、身体の一部をナイフ等で切り、傷口から出た血を舐めとる方法が一般的です。



【契約の解約/再契約について】

一度混ざり合った2つの血を分離させることを「解約」と呼びます。(こちら参照)
血を交換する際には毎回苦痛を伴うので、まだ身体的にも精神的にも未熟な学生には、解約も再契約も基本的に認められていません。
また、再契約候補がいない状態で解約することは認められていません。

しかし、以下の場合は例外的に認められます。
・パートナーと死別した
・留学する
・パートナーの卒業



【卒業時の契約状況について】

異なる学年同士で契約していた場合、上級生側の卒業にあたり、契約は解約されます。

3年生は卒業後コングレガシオンに加入し、本格的に対魔士として活動を始め、一方、残された下級生側はβクラスへ編入となります。


【特別クラスについて】

〜αクラス〜

様々な事情があり、入学後すぐには契約をしたくないという生徒を考慮して設置されたのが「αクラス」です。
αクラスに編入する生徒は未契約者に限られます。未契約の状態では模擬戦等が行えない為、「異形についての授業」「一般教養」に加え、選択科目として「戦闘補助道具の開発を行う授業」か「異形/能力研究の授業」が用意されます。

しかし、未契約が許可される期間は1年です。期間内に契約を結ばないのならば、他支部への編入、あるいは未覚醒ですので異形に影響されることもありませんから、一般校への転校が命じられます。


〜βクラス〜

様々な理由でパートナーを失った覚醒者が集まるクラスです。
このクラスで再び契約者を見つける者も入れば、敢えて留学の道を選ぶ者もいるようです。

しかし、再契約相手が見つからず、監視役がいないβクラスの生徒は、学園外への外出や模擬戦への参加が禁止されます。



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