始まり

何がいけなかったのか。

周りを確認していなかった事。
気を抜いてしまった事。
こんな所に来てしまった事。


いや、もう原因だとかそんなのはどうだっていい。


「……悪い」

「……いえ」


俺に謝っているのは男の俺から見ても手放しで格好良いと言える程の男前。
対する自分は顔を引き攣らせ乾いた笑いを上げるただの平凡な男子高校生。


何があったのか。

取り敢えず今言えるのは、俺は学園生活初っぱなから失敗してしまった、という事だけだった。





『あんたがたどこさ』




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あんたがたどこさ
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