ネタ会話文 | ナノ






200902〜拍手





「なぁなぁ…」

「なーに?」



授業中、隣で私を突く私の彼氏、丸井ブン太。私はブン太の方を向いた。けだるそうな顔。



「どうしたの?」



何も言わないブン太にもう一度聞いてみた。するとブン太は「ん゙〜」と言いながら、くたっと机に突っ伏した。

あぁ、そっか。

この行動だけで私は何を言いたいのかわかった。今は3時間目。もちろん、授業中だからガムもダメ。ブン太はまたこっちを見る。



「ふふっ」



私は思わず笑ってしまった。



「お腹空いたんでしょ?」

「モウダメ…オレシヌ…」



そしてまた机に突っ伏す。



「あの雲…」

「ん?」



突然また話し掛けてくるブン太に聞き返す。



「あの雲がどうしたの?」



私がそう聞くと、ブン太は頬を膨らませてこっちを見る。



「綿菓子に見える!そうやって俺の腹空かせて俺を殺す気なんだよぃ、アイツ!!」



ぶふっとまた笑ってしまった。なんて可愛い性格なんだろう…。笑って、呆れて、また笑う私。



「飴ならあるけど?」



私がそう言うと、ブン太はニコッと笑った。



「早く教えろよぃ!」



その飴を先生が見てないうちに自分の口にふくむ。



「えっ(泣)」



涙目で私を見るブン太に向かって、私は優しく微笑んだ。先生が見てない隙にブン太にそっと近付く。

Chu…―――



「っ…///」



甘いもの、プレゼント



そう言って私は優しく微笑んでみせた。



Fin.



*拍手T*
2009/02.闇†風







<<>>