01
古キョン子で妊娠とか色々やってますよー
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突然、ある日突然ものすごい吐き気とともに、倦怠感が体中を襲って。
この場に古泉がいなくて本当に良かったと思う。
そんなある日、起こった出来事。
これはきっと俺たちへの試練なのだろうか…。



「ただいま帰りましたー」
吐き気と倦怠感と戦う俺が待つ家へ古泉が帰ってきた。
たまに機関から呼び出しがかかって古泉が出かけることがある。
しかし、最近はなんだかその回数も増えている気がしてるのはなにかの勘違いだろうか?
「おかえり…」
なるべく体調が悪いのを悟られまいと、無理やり立ち上がり、玄関まで彼を迎えに行った。
数年前、ハルヒの影響により体が一回り小さくなった俺は、いま本来の性とは逆の、女性になっていた。
幸い、古泉は自然に戻るまでそのままにしておいても構わないと言ってくれたので、それに甘んじて今もこうして女の姿で古泉とともに過ごしている。
「カバン持つから」
「すみません」
座って靴を脱いでいる古泉から、持っていたカバンを受け取り、リビングに戻ろうと一歩踏み出したとたん、視界が揺れて、また強烈な吐き気に襲われた。
視界がぐらついた時にはもう体が自分を守るかのように、うずくまっていたようで、それに気づいた古泉が慌てた様子でこちらへ手を伸ばすのが見えた。
「…っ」
吐き気でまともに声が出せない。
「キョンくん!?どこか具合でも悪いんですか!?」
俺の肩を掴んで、背中をさすってくれる古泉。
しかし、行動とは真逆に吐き出される言葉は焦りが含まれて、少々荒々しく聞こえるほど音量が大きかった。
「…は…大丈夫…」
吐き気の峠を通り越して、必死に声を絞り出せば、険しい表情で古泉に抱えられた。
「大丈夫、じゃないでしょう?そんなに真っ青な顔して…。病院行きますよ、なんと言おうと、病院に連れて行きますからね」
病院という単語を聞いて逃げ出そうとした俺をがっちりホールドして古泉は、車へと走る。
そのあいだに、いつからこのような症状が出たのか、熱はないか、食欲はないか、と医者のように細かく聞かれた。
「すぐ、病院つきますから心配いらないですからね?」
さらりと額を撫でられて、車が動く。

古泉の運転する車で俺は、隠そうとしていたのもあっけなくばれ、病院へと連行された。




「おめでとうございます、五ヶ月…ですね」





   

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