愛玩彼女



出る捕まる出る捕まる出る捕まる。

何度も何度もそれの繰り返し


出ようとしても再度捕まってしまう
もう意味がないと嫌という程身体に染みついている。

信じたくはないけど、もう仕方のない事だ

わたしは一生、翔くんと一緒に生きていく




そして、今日も彼はわたしの元へと訪れる







「なまえ、飯持ってきたぞ。一緒に食おうぜ」


早乙女学園の地下にわたしはいる。
そこで監禁されているのだ

決して出れぬ様にドアには何度も鎖が巻かれており、部屋も決して広いとは言えずベット一つと小さなテーブルくらいしか置かれていない


そんな殺風景な部屋でなまえは監禁されているのだ。
部屋は薄暗く、時間帯も分からない


「いい子にしてたか?」


小さくコクリと頷くなまえの頬を優しく手で掬う様に撫でる。

翔の手が頬に触れた途端、躊躇するかのように一瞬びくりと身体を震わせる


「怖がるなよ」

『ご、ごめんなさい…』


翔の声色が急に低くなり、なまえは恐怖に駆られ、とにかく翔の機嫌を悪くさせないよう謝罪を述べる


「お前のその態度が苛つくんだよ」



翔はなまえの雪のように白い頬を強く叩くとさっきまで白かった頬が痛々しい桃色に染まる


『ごめんなさい、ごめんなさい…っ』



恐怖のあまり、決して口にしてはいけない言葉を口遊んでしまった──…






『助けて…っ、助けて音也くん…』





翔の動きがピタリと硬直する。

そこから煮え滾るように怒りがクツクツと溢れだしているのが見てて分かる



「…ッ、クソッ! なんで音也なんだよ!」



なまえの綺麗な黒髪を掴み、ベッドまで引き摺るとそのままベットの上に放り投げる



『……きゃっ!』

「俺の方が、俺の方が音也よりずっとずっとずっとなまえを愛している…。」


怒りと憎しみが内心で混ざり合って奇妙な感情を作り出す。

翔は自分の行為は決して間違っているとは思わず、何故、なまえは自分を見てくれないのか分からない



「……ッ、憎い…!」


ガッと力強くなまえの髪を掴むとそのまま強引に深い口付けを交わす。

なまえの唇を貪るように何度も何度も呼吸さえする暇を与えないように必死で求める






──お前の中は俺でいっぱいになればいい…




『…ん、はぁ…』


甘い吐息が混じりながら、そのまま覆い被さる



「これ、邪魔だ」



下着に手をかけて、一気に下に引きづり下ろす

露になったなまえの淫唇を視姦するように見つめる。



『や、やだ…見ないで…』

「一人でヤってみろよ」


冷たい眼差しでそう言い放つ。

もちろん、一般人なら拒否するが拒否すれば後にはどうなるか予想はついている。
なので、翔に言われた通り自分のそこに手をかける



『………ん、ッ…!』



自分のそこを人差し指で撫でた途端、身体をビクリと捻じらせ快感を求めだす身体を抑えようとするが歯止めが効かない。



こんな姿、ただの淫乱──…



『ふ、ふぁぁああっ!!』




小さな蕾を強く押した刹那

絶頂を迎えた。



「どんな淫乱女だな」


絶頂を達して、動くこともままならないなまえの近くに歩み寄ってくる


『翔…く、ん。おねがい、許して…っ。』

「いいぞ。その代わり…」


なまえの髪を強く掴んで自分の股に顔をぐっと押しつける。




「舐めろ」





なまえは徐に言われた通り、翔のズボンに手を掛けてズボンを脱がす。

そして、大きく膨らんだソレは主張するように立っている。


『…っん、ふぁ…ん』


大きく膨らんだソレを優しく愛撫すると、先から強くしゃぶりつき舐めまわす。


「…ん、…ッ…」


背筋から快感が通り、翔の口からは甘い吐息と小さな喘ぎ声が零れる

なまえは翔の喘ぎ声を聞いた刹那、強く音を立ててしゃぶりつける。



「…あっ、…ああっ…ッ!」



大きく声を上げた途端、白濁した液がなまえの顔を覆いかぶさる。



「もういい…っ、こっち来い」



翔はぐいっと力強く引き寄せると何の前触れもなく、大きく主張したソレをなまえの中にゆっくりと挿れる。



『…ふぁあ…っ! あ、ああ…!』


挿入させた後は身体を打ち付けるように腰を動かす、ベッドが左右に揺れて、ギシギシと軋む音が二人の鼓膜を擽る。



「ん…っ、はぁ…愛してるって言え」

『愛してる、翔くんのこ、と…っ! 愛してるよぉおっ!』


腰を強く貪るように打ちつけられ、意識が朦朧としている中命令される。



「…っはぁ。ご褒美だ」



体制を変えて、急にさっきとは違う程素早く腰を打ちつけられ奥まで当たるのがわかる。

そのまま、二度目の精射を迎え白濁した液を溢れだす程中に出す。



「…はぁ、…っ…ん」

『翔、く、ん…っ』

「子供が出来たら結婚してやるよ」



なまえの頬を優しく撫でる。






「なまえ、愛してる」




呟く様に、どことなく悲しそうに呟く──…





「だから、なまえも俺を愛せよ」






悲しそうな声色とは一変して、怒りと僧愛が入り混じった様な声色。









「ずっとずっと二人で一緒な! 離れたりしたら……」



今度はいって変わって元気で無邪気な声色




だが次の言葉でなまえの表情は青くなる







「離れたりしたら、どうなるか………分かってるよな?」





怖い程、素敵で無邪気な笑顔だった。










          愛玩彼女







(ずっとずっとお前は檻の中──…)



(俺が飽きる位、愛してやるよ。)

[ 1/18 ]

TOP


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -