頼れるチビと熱血バカT




▼朝礼

「アホか貴様!」

「ひええ!今日私何かしましたぁ!?」

「お前朝礼の時、寝てただろう!」

「ギクッ」

「ったく…呆れたヤツめ。」

「昨日柴崎が異様ーーに愚痴ってきたもので…。すみません!!!目覚ましに笠原走ってきます!」

「………お前がしたいなら…。」

「でも目は覚めてるんですけどねー。」

「…………今日は内勤だ。しっかりやれ。寝たいなら昼休みまで我慢しろ。昼休みにゆっくり寝ろ。」

「は、はい!」

「ま、お前なら大丈夫だと思うがな。」

「…っ!はい!」

「じゃあ今日もしっかりやれ。アホすんなよ。」

「しませんよ!!」


▼昼休み

「わあ、笠原さんさっそく寝てるね。」

「さっきも寝ぼけながら仕事してましたもんね。」

「寝かしておけ。柴崎の愚痴に付き合ったらしい。」

「でもお昼ご飯食べる時間無くなっちゃうね。」

「10分くらい時間をやる。もちろん食った後はその分働いてもらうがな。」

「へぇ?王子様はお姫様には優しいねぇ?」

「!?」

「ははっ。そう怖い顔するなって。」

「…班長として当たり前のことだ。」

「へえ。班長として?」

「うるさい小牧!」

「はいはい。」


▼おはよう

「…………。」

「全く起きんなコイツ。」

「そろそろ起こしたほうがいいんじゃない?」

「あぁ、そうだな。」

「……………ん…。」

「あ。起きた。」

「………あれ……おはよう…ございます。」

「何寝ぼけんだ。もう昼終わったぞ。」

「ええ!?私そんな寝てました!?」

「あぁ。ぐっすりな。」

「どどどどどどどうしようお昼!」

「…10分だけ時間をやる。」

「は、はい!」


▼ありがとうございます

「教官!時間くださってありがとうございました!」

「あぁ。目は覚めたか?昼になるまで眠そうだったが。」

「はい!おかげさまで目は覚めました!」

「そうか。良かった。」

「…っ。」

「?どうした。」

「い、いやなんでもないです!業務に戻ります!」

「あぁ。」



(教官の優しさと笑顔反則……!)


[ 11/28 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]