頼れるチビと熱血バカU

▼飲み会

「笠原飲みます!」

「おう!飲め飲め!」

「おい!笠原!お前大丈夫じゃないだろ。」

「大丈夫ですー!きょーかん!」

「何かもう手遅れって感じだけど。」

「学ばないんですかねアイツ・・・。」

「で。結局王子様が救うっていうオチね。」

「キッ」

「そう睨むなって。」

「おい笠原!そっちは男子トイレだ!」

「たのしーーー!!!」


▼動物園

「わあ!動物園なんて久しぶり!」

「小さいけどそこがまたいいね。あ。クマ。」

「クマ・・・。」

「クマ殺しが二人もいたらクマもビビるんじゃない?」

「「キッ」」

「わあ。怖い。」

「もとは堂上教官があんな事するから!」

「例え俺がやらなくてもお前だけに異名が付いただろうがな。」

「なっ。失礼ですねー!そ、そりゃあクマがいたら倒さなくちゃ自分が倒されるんじゃないですか!」

「あはははははは!!『クマがいたら倒さなくちゃ』!あははははははは!!!!!」

「こ、小牧教官笑いすぎです!」

「あ。クマが家に帰っていきました。」

「何か動物より二人が見世物みたいだね。」

「誰が見世物だ!」「誰が見世物ですかっ!」

「おお。さすがだね。」

「何で同じ事言うんですかっ!」

「お前がだろう!」

「俺パンダ観に行きます。」

「あ、俺も行くー。」


▼花粉症
「・・・っくしょん」

「あれ。手塚花粉症なの?」

「はい・・・っくしょん!」

「そっかー辛いねー。」

「え。手塚花粉症なの?弱いなー!」

「・・・イラッ」

「おはよう。」

「あ。おはようございます教官。」

「??堂上、目が赤くないか?」

「・・・気のせいだ。」

「あーーーー!!!」

「!?」

「もしかして・・・教官も花粉症ですか!?」

「・・・!だったらなんだ。」

「なーんだ。教官も花粉症なんだー二人して弱いですねー。」

「うるさい!口動かさないで手を動かせ!」

「はーい。」

「笑」

「っくしょん!!!」

「あはははははははは!」

「笑うな小牧!」

「まあ、生理現象だからしょうがないけど・・・ぷぷぷ」


〜翌朝〜


「おはようございばす。」

「おはよう・・・?」

「あれ。笠原さん。鼻づまり?」

「そ、そうみだいでず・・・。」

「フッ・・・。ついにか。」

「え?」

「人の事言えなくなるな・・・っくしょん。」

「え?え?」

「花粉症だね、笠原さん。」

「え。ま、まさか〜!」

「目こすってるよ笠原さん。」

「え。い、いや、これは、別に!・・・っくしょん!」

「ほら、お前の仲間行きだ。」

「やだーーー!!」


▼化粧

「あれ?柴崎化粧してる?」

「ん?」

「何かいつもと違う。」

「あぁ。ちょっと今日でかけるから。」

「へー。」

「アンタもちょっとは色気つけなさいよ。」

「い、言われなくても!」

「へぇ?そう。じゃあ行ってくる。」

「いってらっしゃい。」

(化粧か・・・)

(たまには・・・してみようかな)

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「む。」

「あ。」

(デ、デパートでまさかの堂上教官とはちあわせ!?)

「きょ、教官も買い物ですか?」

「あぁ。ちょっと欲しい物があってな。・・・お前は?」

「わ、私は服とかみたいなーって思って・・・。」

「そうか。」

(私服の教官見れると惚れ惚れしちゃう・・・)

「・・・・・・せっかくだからお茶でも飲むか。」

「へ?」

「嫌ならいい。」

「い、行きます!」

----------

「そういえばお前、今日は化粧してるんだな。」

「私だって化粧ぐらいしますよ!」

「・・・。」

「・・・。」

(恥ずかしい・・・何か凄い恥ずかしくなってきた。)



「似合ってるな。いつもより女らしい。」

「!!」


(笑顔でそんな事言わないで・・・!)

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