かざまたい

▼風間蒼也

「ねぇ、蒼也さん。」

「なんだ。」

「蒼也さんって私の膝好きですよね。」

「あぁ。女子高生の太ももって最高だからな。」

「変態かッ!」

「冗談だ。」

「そんな真面目な顔して冗談言わないでください。怖いです。」

「そうか。」

「うん。」

「お前に膝枕してもらうと眠くなる。」

「寝てもいいですよ。私エン◎の神様のDVD見てるので。」

「お前の笑い声うるさくて寝れないだろ。せめてもやサマにしろ。」

「蒼也さんもやサマ好きですもんね。」

「そしたら寝れなくなるな。」

「そうですね。どうしますか?」

「……15分だけ寝る。」

「はーい。おやすみなさい。」


▼歌川遼

「遼くんって誰にでも優しいよね。」

「そうですか?」

「うん。ちゃんと言いたいことも言えるしほんといい子。」

「ありがとうございます。」

「でもだめ。」

「え?」

「可愛い、とか。綺麗、とか。……あんまり他の人にも言ってると、嬉しくない。」

「!!……すみません、俺、ちゃんと理解してあげれてなくて。」

「いいよ。そこがいいところなんだもん。直さなくてもいい。」

「…でも、」

「代わりに、もっと違うことを言って欲しい。皆に言わないことを私に言ってほしい。」

「…!はい。」

「ごめん、こんな束縛させること、みたいで。」

「全然いいです。むしろもっと甘えてください。俺、年下だから頼りないかもしれないですけど。もっと甘えられたいです。」

「…っ、うん!」

「大好きです。」


▼菊地原士郎

「きくっちー。」

「ねぇ、その呼び方やめて。」

「なんで?」

「わりと色んな人が僕のことそう呼んでるけど、アンタに言われるの嫌だから。」

「えぇ!?じゃあ、なんて呼べばいいの?」

「そんなのっ…自分で考えれば?」

「え、まじで。ううううん。難しい。士郎くん、とか?」

「…いいんじゃない。」

「!ほんと?士郎くんって結構皆から言われてそうだね。名前のほうが可愛いし。」

「そんなことない。名前で呼んでくれるのアンタだけだから。」

「あ、そうなんだ。」

「これからはそう呼んで。」

「分かった。」

「…っ、」

「ど、どうしたの?こんな、急に、抱きつくなんて、」

「…充電。」

「充電??」

「うん。」

「…士郎くんは、甘えん坊だね。」

「っ!べ、別にそんなんじゃないし。」

「かーーわいいっ。」

 


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