夏の夜の悲劇

 それは、家で夜に焼き肉をしていた時のこと―――


灰羅「姉ちゃんは今夜も遅いんかね〜。あ、これ出来てるで〜」


ポタ……


(ポタ……?)


父『メールないんか』

灰羅「ないで。悲しいことに」


 ポタポタ……


(………?)


母【まだ仕事してるんやろ。その内連絡来るわ】


 ボタタ……


(何やろさっきから……、テレビの音ちゃうしな……。他に水っつったら……、エアコンか?)


 ふとエアコンを見ると、エアコンの後ろから大量の水が漏れ、障子(←最近張り替えたばっかり)を濡らし、畳には水溜まりが……!!


灰羅「ぎゃぁぁ!! エアコンから水が漏れとるぅぅ!!」

父『えぇっ!?』

母【えっ!?】

灰羅「―――どりゃっ!!」


 叫ぶと同時に風呂上がりで首に巻いていたタオルを掴み、濡れた畳目掛けてぶん投げ、その場を父に任せ、バケツを取りに洗面所へ。
 その夜は蒸し暑い中、エアコン事件に気を取られていた間に焦げた肉や野菜を食べ、翌日電気屋さんを呼びました。
 診断の結果、どうやらエアコンの中を長年掃除していなかったせいでパイプに水垢や埃が溜まっていたらしい。(母談)


電気屋さん《掃除はちゃんと数年に一回はせないけませんよ。近々電話しますんで、クリーニングの日程を決めましょか。クリーニングは一回、一万二千円かかります》


 なんかもう、ごめんなさい。
 数年に一回はエアコンの中のクリーニングを!!
 エアコンの効きが悪くなったらそうじ時!!

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