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「パンダくん可愛いパンダくん素敵!」
「……なんじゃ。見たいテレビってこれか」
「仁王くん、そんな言い方、彼女に失礼でしょう。しろくまカフェ……ですか、なかなか、その……シュールなアニメですねっ」
「やーぎゅ。そんな一生懸命フォローせんでよか。むしろそっちの方が痛々しいナリ」
後ろで仁王さんと柳生さんが何やら煩かったが、私は只今大好きなパンダくんに夢中なので、二人が何を言っているのかまったく耳に入って来なかった。
「パンダくん可愛い、パンダくんなら食って寝るだけでも許す!むしろ私が養ってあげたいっ!あのぷよぷよしたお腹に触りたい。枕にできたら幸せだなぁ」
「……ふむ。これは完全に俺たちの負けだな。今日のところは、だが」
「ブンちゃん、ここはブンちゃんにしかできんナリ」
「……そう、ですね。確かに今、彼女の望みを叶えてあげられるのはあなただけです」
「は?ちょ、おま……お前ら何言ってんだよぃ!ちょ、こら!仁王っ、てっめー、人の腹指でつつくんじゃねぇ!」
「…………皆さんは何してるんですか。丸井さんのどこにパンダくんの愛くるしさが存在するって言うんですか!パンダくんを馬鹿にするのもいい加減にしてください!!」
「うるせー!お前が俺を馬鹿にすんのをいい加減にしやがれーっ!!このパンダオタク!パンダ馬鹿っ、えっと……パンダ女!」
「丸井さんなんかパンダ腹じゃないですか」
「な……!おっ、お前なんか嫌いだぁあぁあっ!」
(((……あ、泣きながら逃げた)))
→どこに上げたらいいのかわからない小ネタでした。
……そういえば、パンダくんは浪速のスピードスターでしたね。
この話には関係ないですが。
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