日吉若編 
1/33


「日吉くん!」

「おい、お前。その猫耳カチューシャを一体どうする気だ」

俺が威嚇したら、ヤツはえ?と硬直した。
数秒考え込むように眼球を一周させる。

「きっと日吉くんなら似合うとおも――」
「直球できたか。だが断る!」

「えぇ?!」

コイツ……

大袈裟に驚く様子に苛っとした。
どう考えて、俺が承諾する結末が見えるんだ。馬鹿なのか。否、馬鹿だったな。

「…………ケチ」

「……いい覚悟だ。お前に取っておきのいい話をしてやろう」

「っ!やだーっ!絶対怪談話だーっ!!」

 prev next back 

1/33

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -