*Hello honey!

――茹だるような暑さが続いていた。

そう、そんな寝苦しい夜のことだ。


喉が渇いた俺は、寝ている小十郎や真田を起こさぬようにそっと布団から抜け出す。

音を立てぬように廊下に出て、居間へと向かったところで、不躾な視線は消えた。

「……ったく、猿の野郎か」

大方、俺がhoneyに夜這いでも仕掛けるんじゃねぇかと思ったんだろう。

だが、元々そういうつもりはない。

ただ喉が渇いただけだ。

つくづく便利なもんだなと思う冷蔵庫から、適当にjuiceが入ったbottleを掴む。

それをコップに注いで一気に飲み干した。

柑橘系の味が喉を通り、冷たいそれに気分も良くなる。



『……あ、政宗さん』

「Ah?」

まさか居間にhoneyがやってくるとは思わなかった。

しかもこんな夜更けに。

『……私も喉が渇いてしまいまして』

「そうか。相変わらず暑いからな」

場所を譲り、コップを流しへと置く。

それから、俺と同じようにjuiceをコップに注いでいるhoneyの後ろ姿を眺めた。


暑いからか、薄着であるその寝間着は、相変わらず妙に色っぽい。

体のラインがごまかされることなく、はっきりとでていた。


「……ったく、honeyは相変わらずkittyだな」

『え?』

キョトンと首を傾げるその様子もいつも通りだ。

「……二人っきりなら、いつでも大歓迎なんだか……」

闇に潜む殺気は二つ。

「……くくっ、honey。早く俺を選びな。否、アンタは俺を選ぶんだ。……you see?」

『……っ』

耳元で囁いた後、そっと髪を撫でてから、首筋にkissを落とした。

honeyは頬を紅潮させたまま硬直していて。

ぽかんっと口を半開きにしたままのその表情がまたcuteだったので、がしがしと笑いながら頭を撫でた。

それからその場を去る。


名残惜しいのはいつも

だが、まぁ……

今は続きは夢で楽しむことにしよう。



それなら、誰も文句はねぇだろ?
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