3 | ナノ
 



下半身にばっかり気を取られてたから気付かなかったけど上も酷い。
シャツ1枚でボタン全開。
多分、いや絶対にこの大きさは先輩のシャツだ。
僕の制服は…あぁっ!部屋の隅に飾られてるっ!

「ぁっ!なっ、なっ…」

「斗真は肌が綺麗だよな。美味しそう」

先輩、そんなうっとりして言わないで下さい。
ほんと綺麗じゃないし美味しくないです。
だから食べないでほんとお願いします!
今の先輩なら本当に食べそうで怖い!

大きな手がお腹から胸元に掛けてゆっくりと這い上がる。
先輩の肩を掴んで押し返したけど力が入らないからかびくともしない。
僕どうなっちゃうんだろ。
何されるか分かんなくて凄く怖い。
涙も、体が震えるのも止まらない。
手から逃げようと動いてもシャツが肩からずり落ちただけ。
そしたら頭上からごくって喉が鳴る音が聞こえた。
恐る恐る先輩を見たら目が据わってる。
しかも息が荒い。

「ひっ、いやっ、いやっあ!」

「嫌じゃないだろ?こんな可愛い乳首を俺に見せ付けて煽るなんて…斗真はエッチだね」

誤解ですぅう!
シャツのボタンを早く閉じておくべきだった…!
さっきよりも低い声で囁かれてビクッて跳ねた。
胸元を撫でてた筈の手が僕の乳首を摘んでる。

「ぁっう、先輩っ、嫌っですぅっ!ひっ、いやっ、やぁっ!」

「まだここは感じないんだ…俺に任せて。気持ち良くしてあげる」

右の乳首を摘む腕を両手で掴んでもやっぱりびくともしない。
摘んだままきゅって引っ張られたり捏ねられたりしてジンジンしてきた。
気持ち良くしなくて良いからほんと離してっ…

「可愛い」

え?今先輩が何か言ったと同時にピピッて言ったんだけど…
先輩から顔を逸らしたまま横目で見たら先輩の右手にデジカメが。
何撮ってんですかあんた!

「なっ、止めっ…んっ!」

「こんなに可愛い斗真はしっかり残さないと」

さっきまで腕を掴んでた両腕が頭上で押さえ付けられた。
ああもう隠すなんて出来ない。
せめてちんこだけでも隠そうと脚を曲げて内股にしてみた。

「その姿の方がそそるよ。見えそうで見えない感じが堪らない」

うっとり言わないでぇぇっ!
怖いよもう帰りたいよぉ。
先輩に捏ねられて赤くなった乳首とか涙を流す顔とか、先輩は撮り過ぎだろって言いたくなるぐらい僕の写真を撮ってる。
段々これで終わるなら良いかな、とか思ってきちゃったよ。
写真撮って満足してくれるなら我慢するから。
早く終わって下さい…!

「こんなもんかな」

何十回もシャッターを切ってやっと先輩は満足したらしい。
デジカメも僕の頭の所に置いて腕を拘束してた先輩の手も離れた。
終わったーっ!
先輩もやりきったって顔してる。
帰してもらえるんだっ。
そう思ったけど。

「今からは斗真に専念するね」

現実はそんなに甘くないみたい。









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