2 | ナノ
 



「優、服を脱ぎな」

凛とした声で命令されると逆らえない。
蓮様の命令を逆らうつもりも無いけど。
着ていた服を脱いで適当に纏めて恥ずかしいけど全裸で蓮様の前に立つ。

「蓮、様…脱ぎ、ました…」

興奮しない筈も無くもうスイッチ入っちゃった俺。
この部屋に来たらヤる事は1つしかない。
期待でもう乳首立ってるもん。

「優、今日はあそこに座って」

まだ不機嫌な蓮様が指を差した先はいつもは部屋の隅に置いてある分娩台みたいな椅子。
俺が脱いでる間に運んできたみたい。
これ、可動式なんだ。

「早く座れ」

声が1トーン低くなったから慌てて椅子に座った。
これ、知ってる?
座ると脚が開いた状態になんの。
それに少し腰がずれた状態で座るから蓮様に股間とケツ穴丸見え。
ついでに脚はM字開脚。
おぉぉいぃぃっ!
流石にこれは、恥ずかしい…!
俺が待ってる間に蓮様はスポットライト並の電気スタンドを用意してる。
部屋が暗いからって用意したらしい。
それなら電灯を増やしたら良い気がするけど薄暗い部屋で俺だけ照らされてるのも興奮するから言わない。
スタンドを用意した蓮様は俺の脚を動けないように固定して脚の間に割り込んでくる。
蓮様、今日はどんな事してくれんのかなぁ…。

「優、今日は一人でヤれ」

「え…?」

予想もしていなかった言葉に驚いた。
一人って事は、オナれって事?
蓮様は座り心地の良さそうな椅子に座って俺の真正面から眺めてる。
取り敢えず、俺は命令通り両手をチンポに伸ばして扱き始めた。

「違う」

「んぁっ」

命令通りオナってたのに近付いてきた蓮様に内股を叩かれた。
えっ、ちゃんとしてるのにっ!

「優は、此処しか弄っちゃ駄目」

そう言って俺のケツ穴を撫でるもんだからキュンって締めちゃった。
よく見たら俺の手が届く所にご愛用のローションと蓮様の特注玩具たち。
成る程、アナニーしろって事か。
困ったぞ。

「れ、蓮様…」

「何?」

「お、俺…自分で、弄った事、無い」

そう、俺アナニーした事無い。
ヤッてる最中うっかり自分で触って誘ったりしてもアナニーはした事無い。
先ず、最近オナニーする事もないしね。
毎日誰かとヤッてるから。

「した事ないの?」

蓮様の言葉に何回も頷くと口許に笑みを浮かべてる。
機嫌、直ってきたのかな…?
蓮様はローションボトルを開けて俺の下半身にかけてく。
冷たい液体は直ぐに体温で熱くなってきた。

「教えてあげるから、優はちゃんと出来るよね?」

蓮様もスイッチが入ったみたいで雄臭い表情になってる。
あまりに近くに蓮様の顔があるから頷く代わりにキスをした。









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