君との日常 | ナノ
 
 
 

「突然だがお二人さん、15歳といったらなんでしょう!」
「本当に突然じゃのぅ」
「15歳か…まぁ、俺らと同じ中三だよな。それか高一」
「ぶっぶーはずれー」
「えっ、はずれとかあんの?」


「じゃあ受験生じゃなか?」
「あっ、それだな!」
「ぶっぶーそれも違いまーす」
「なかなか難しいナリ…」
「あと15歳つったらなんかあっかよ…あ、思春期とか?」
「ぶー!違う!」


「あー、もう降参するぜよ」
「俺も。なんか気になっから早く答え教えやがれ」


「…ふっ、15歳といったら盗んだバイクで走り出す!でしょ!」


「いや、ドヤ顔されても全く意味わかんねーし」
「はあ!?…あー、これだから現代っ子はヤダヤダ。尾●豊知らないわけ?」
「名前、俺はわかっちょるよ」
「さっすが仁王」


「ちょ、説明してくれ」
「しょーがないなぁ。いいか、尾●豊の名曲に15の夜という歌があって、それのサビがコレだ!」


ぬーすんだバーイクではーしりだすー♪


「どうだ、名曲でしょ?」
「いや、やってること犯罪じゃねーかよぃ」

「バッキャロー!いいか、15歳になったら誰しも盗んだバイクで走り出して夜の帳の中で自由を感じなくちゃいけねぇんだよ!犯罪がなんだ!」
「いや、誰もやらねぇよ!そんなこと!おま、ファンというより最早信者化してんじゃねぇか!」
「え、ブンちゃんやらんかったん?」
「反対にお前やったわけ!?」


「私15歳の誕生日の夜にやってきたよ」
「俺もナリ」
「つかこれやんなきゃ15歳になれないでしょ」
「15歳になるための儀式ぜよ」


「え、ちょ、お前ら嘘だよな?俺さすがに犯罪者の友達とか嫌だぜぃ。なぁ、おい。なんで目ぇ逸らすんだよ、おい、ちょ、それ演技だよな嘘だよなぁぁ!?」

 

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