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完全に嫌そうな二人だったが、私には攻撃を食らわせないということが嫌程分かったようで、諦めて地獄を案内してくれた。二人の案内、特にナッパの案内はとても分かりやすく、注意点や誰が危険なのか、というのを教えてくれた。意外と優しい。
「お前ならセルやフリーザと会ったとしても死ぬこたあ無いだろうがな」
ナッパの言葉に「確かに」と頷く。そうか、地獄でもやっていけるように閻魔大王様が力をくれたんだな。そうじゃないと帰る前にここで死ぬ。さっきナッパとラディッツに攻撃されたし。その時、ぐうう、とどこからかお腹の鳴る音が聞こえた。ナッパと目が合い、首を横に振られる。……ということは、
「腹がへった」
ラディッツ、お前かい。ラディッツの言葉に、「そういえば今日は何も食ってねえな」と思い出したように言うナッパ。内心呆れていると、二人の視線が私に向けられていることに気付いた。……え、な、何……。
「お前何か作れ」
えええええ。自分勝手なラディッツに思わず不満を表情に出すと、「なんだ、その顔は」と睨まれてしまった。