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過去拍手、小ネタ置き場

::過去拍手(ベルベットの溜め息)

 
ベルベットの溜め息




5年ぶりの並盛は、僕が消えた時のまま、変わらずにそこにあった


青々とした葉を初夏のそよ風になびかせる並盛公園の遊歩道の並木も、来る者を門前払いする勢いでそこに構える並盛神社の長い石段も、並盛中学のグラウンドから聞こえてくる運動部の声も

何もかも、まるでこの町の主が帰ってくるまで時を進めずに待っていてくれたかのように、何も変わっていなかった


透き通った茜色に染まる空気の中を、懐かしいコンクリートを蹴りながら進む

イタリアの歩道はほぼすべてと言ってもいいほどデコボコだった


一応申し訳程度に大きさを揃えたタイルを、これまた申し訳程度に一列ずつ並べただけの道

あそこをハイヒールで歩いている女がいたら、僕は間違いなく「馬鹿じゃないの」と眉を顰めたことだろう


まっ平らに舗装された道路の感触さえもこんなに心地いい

だが、今の僕の歩みが速いのは、革靴の裏に不快なデコボコがないからというだけじゃない



頭に浮かぶ、まだあどけなさを残す少女の笑顔

記憶の中で「恭弥」と呼ばれれば自然と気分が高揚し、更に速まった太腿に右手が当たり、そこに提げていた小さな紙袋が揺れた


高級店らしい上品な白の厚紙で組まれたそれには、イタリアの最高級ブランドのマークが刻印されている

見える範囲で覗いてみれば、入っていたのはその中身に相応しく上質のベルベットに覆われた、手のひらに収まるサイズの小箱だった


他の荷物はすべて哲に任せてきたが、これだけは何となく離し難くて、何より、もしかしたらすぐ入用になるかもしれないからと、自分で持って空港を出たのだ



商店街に入り、変わらずに賑わうその中をなんとなく見渡しながら進む


潰れそうで潰れない花屋はまだしぶとくそこにあったが、よく部活帰りの並中生が入口前にたむろしては僕に咬み殺されていたコンビニは自転車置き場になっていた

更地だったところには雑居ビルが建っていた

よく行っていた理容室はこじゃれたヘアサロンになっていた


やっぱりよく見れば変化はあるが、それでもこの商店街全体を包み込む温かな雰囲気は変わらない


いつまでも変わらずにここにある

なんと素晴らしく、温かいことだろう


それより変わっていたのは僕の方だった


5年前よりも背が伸びた

もともとあまり高くなかった声は更に低くなった

普段着が学ランからスーツに変わった

酒だって飲むようになった


さすがに鬱陶しくなってきて、思い切って前髪を短くしてみた


そしてそれによって見晴らしがよくなった視界に、ふと1人の女を見つけた


商店街の出口に新たに出来たらしいコンビニの横

そのガラス張りの壁に背を預けるように、彼女は立っていた


5年ぶりだけれどすぐにわかった


彼女も背が伸びていた

最後に見た時の少女の顔ではなくなっていたけれど、記憶の中で美化された彼女より、目の前にいる彼女の方が比べ物にならないほど綺麗な、大人の女になっていた


それでもすぐに5年前に別れた彼女その人だとわかる

髪も伸びているかもしれないが、その和服に合わせて纏めてあるせいで正確な長さは測れない


でもその艶やかさも、触ったら手触りが良さそうな頬も、真っ黒な瞳も、桜色のふっくらとした唇に浮かぶ笑みも、何も変わっていなかった

ただ、無意識に彼女に近付こうとした僕に、想定外のものが見えた



彼女の左手は誰かと繋がっていた

その小さな手の主は、見た目まだ3歳くらいの幼い少年だった


彼女と同じ、さらさらの黒い髪

彼女と同じ、大きくて黒い瞳


和服の彼女の手を握り締め、そこのコンビニで買ったらしいフランクフルトを頬張りながら、落ち着きなくキョロキョロと行き交う人々を見つめているその少年

よく見れば顔立ちがどことなく彼女に似ているような気がするような、しないような


そんなことを感じながら素早く考える


僕が消えたのは5年前

その少年は2、3歳

女が孕んでから子が産まれるまでは約10ヶ月


……ああそうか

そういうことか、なるほどね


『いやいやどういうことだ、話が違うぞ』とベルベットが抗議してきたが、ああもう何も聞こえないし聞きたくもないね、と無視をした


ふらつきそうになる足取りを意地で正しながら彼女の傍へ寄る

人の流れに乗らずに近付いてきた僕に気付いて、彼女は愛しそうに少年に向けていた眼差しをこちらに向けた


やっぱり変わっていない、黒真珠のように丸く美しい双眸

5年ぶりのそれに泣きたくなった


でも彼女は僕を見ても泣きたくはならなかったみたいだ

彼女は少しだけキョトンとしていたけど、やがてにこりと笑って「こんにちは」と会釈をした


とても5年前、何も告げずにいきなり消えた恋人に向ける態度じゃないだろうと思った


もしかしたら彼女は僕を忘れているのだろうか

いやまさか、並中生どころか僕の恋人だった彼女が僕を忘れるなどありえない


それとも他の男との息子の手前知らないふりをしようとしているのだろうか

はたまた僕への報復のつもりか


母親の言動を受け、フランクフルトに夢中になっていた少年まで僕を見た


ああ、やっぱり似てるような、似てないような。

そしてその似ていない要素はきっと僕の知らない男――――父親からの遺伝なのだろうと考えれば、妙に納得できてしまった



「このおにいちゃん、だあれ?」



少年が彼女の手にぶらさがるようにゆらゆら揺れながら尋ねる

彼女は少しだけ考えたあと、小首を傾げて聞いてきた



「ええと、なんとお呼びすれば?」


「……雲雀」


「雲雀さん、ですって」


「ひばり?」


「ええ」



ひばりさんかぁ、と繰り返しながら、少年はまじまじと僕を見る


目の前で話しているはずの2人の声が、なぜかひどく遠くに聞こえた


紙袋の持ち手を握る手が汗を掻いていた

『おいおい大丈夫か』とベルベットが言う


馬鹿言え、大丈夫なわけないだろう


なんとなく、5年前のことが蘇った



「行ってらっしゃい」



高校を出たあと、町内の屋敷で一緒に住んでいた僕を、彼女はいつも通りに見送った



「行ってくる」



だから僕もいつも通りに返した

これからイタリアへ発つということも、戻ってくるのは何年後になるかわからないということも、何も告げずに


「ああそうだ、今日の夕飯のハンバーグは和風ソースにしておいて」なんて二の句がぴったりなくらい、いつも通りに出て行った


そしてそれっきりだ

僕は音信不通になり、5年間も戻らなかった


その行動が褒められたものだとは思ってない


ああ、でも、そうか

僕が風紀財団を立ち上げ、イタリアや世界各国あちこち奔走し、万が一の場合に備えて彼女を避難させることのできる経路や場所の確保に右往左往していたとき、彼女は僕じゃない別の男の胸で泣いていたのか


ようやく日本に作るアジトの設計までこぎつけて、彼女の部屋の襖には桜と椿のどちらを描いてやろうと真夜中まで悩んでいたとき、彼女は別の男にキスをされ、その男に抱かれ、喘いでいたのか


そして僕が飛行機の中で、何を言ってこの指輪を渡そうかと、そういう予備知識がまるでない頭を捻っているとき、彼女はその男との間にできた息子とショッピングを楽しんでいたのか


ああ、つまりはそういうことか

でも考えてみたらそれはそうだ


あのとき彼女は「行ってらっしゃい」と言っただけだ

仕事に行く僕を、ただ送り出しただけ


「待っています」などと言ってくれたわけじゃない


でも彼女の「行ってらっしゃい」にはいつだってその意味も含まれているものだと思っていた

その証拠に、彼女は僕の帰りがどんなに遅くなっても、僕に「お帰りなさい」を言うまで決して先に寝ることなく待っていてくれた


数日とか家を空けるときだって、僕が帰ったときには必ず玄関に待機していて、僕が着替える支度も食事をする支度も風呂に入る支度も寝る支度も、すべて整った状態にしておいてくれたから



……そんな彼女だからこそ、他の男が放っておかないだろうということは、わかっていたことだった


彼女の隣に立ち、2人と同じようにガラスに背を凭れる

次に声を掛けてきたのは彼女の方だった



「誰かを待っていらっしゃるんですか?」


「違う。逆」


「逆?」


「……待っていてくれると、思ってたんだけどね」



彼女のこの態度が5年前の報復だと言うのなら、これは僕のこの先すべての人生設計を狂わされたことへの報復だった


だって僕は飛行機にすら乗ったことがないであろう彼女が異国の地でもストレスなく快適に住める環境を5年かけて整えて、ようやく迎えに来たというのに

今はボンゴレファミリーとして働いているらしい彼女を、沢田綱吉が何を言おうがイタリアへ連れ去って、地下アジトができるまではひとまずそこで5年間の空白を埋めようと思っていたのに


無表情で言ってみせるけど、彼女も彼女でまったく表情を変えず、そこにはただ笑顔が浮かんでいた



「遅刻してしまったんですか?」


「元々約束なんかしてないよ。……そんなことは気にしない奴だと思っていたんだけどね。少し買い被りすぎていたみたいだ」


「そうですか……それって、恋人さんですか?」


「……恋人、だった」


「え?」


「たぶん2、3年前から僕を裏切っていたんだろうね。しかも僕のことを忘れたつもりでいるらしい。つくづく薄情な女だよ」


「あらあら」



気の毒そうに眉を寄せてみせるのは演技なのか素なのか

どちらにせよタチが悪い



「それは?」



彼女が指差したのは僕が右手に提げている紙袋だった

真綿で首を締められるような息苦しさを感じる


ああもういいや

彼女をイタリアへ連れ去るという目的はもう遂行不可能だ


このくだらない茶番が終わったらさっさと空港へ向かおう

ファーストクラスのゆったりした上質のシートとサービスで寛ぎながら、美人のキャビンアテンダントでも口説いてイタリアへ戻ろう


『自分は一体どうなるんだ』とベルベットが訴えてくるのが煩わしい

いっそ黒海に捨ててやろうか、きみなんて。



「……指輪」


「まぁ、指輪……その元恋人さんに?」


「ああ、プロポーズをね。してみようと思ってたんだけど」



取り止めだ、と

無感情に呟くと、彼女は目をぱちぱちと瞬かせ、それからちらりと左隣にいる少年を一瞥した


もう僕に興味が失せたのか、少年はフランクフルトの串をしゃぶりながらキョロキョロしていた

彼女はその小さな口から「危ないですから、ね」と串を優しく引き抜くと、少し身を乗り出してすぐそこにあったゴミ箱に捨てた


目の前に広がる広場の雑踏の中で、カコン、と乾いた音が僕たちの間にだけ虚しく響く



「……きみたちも待ち合わせかい」



なんだって良かった

もう僕1人で帰るのは決定事項だったけど、わずかな間だけでも、彼女の隣にいられれば、会話なんてなんだって良かった


たとえ自分の傷をえぐる内容だろうと構わなかった

彼女が僕を見て、腹立たしいほど優しくふわりと笑う



「ええ。お買い物をしているうちに、はぐれてしまったみたいで」


「……ふぅん」


「さきほど連絡しましたから、もうすぐ来ると思います」



買い物なんかに夢中になって、妻と息子の手を離すような軽薄な男を、きみは好きになったのかい

愛して、結婚して、子供まで産んだのかい


僕だったら絶対に離さないのに


なんて、5年間手を離しっぱなしだった僕に、今更アピールする資格などないけれど



「別れられて正解だったと思いますよ」


「……え?」


「その恋人さんと。たかだか5年程度で浮気をするなんて最低ではないですか。あなたのような素敵な方には似合わないと思いますよ」



私は所詮その程度の女なの

素敵なあなたには似合わないの


だから別れられて正解だったと思ってちょうだい


そう言いたいのか



自嘲が漏れた


ああ、そうだな

最低だよ


でも嫌いになんてなれないから困るんだよ




「……それでも、本気だったんだけどね」




彼女が僕を見る

僕も彼女を見た


『もういっそ当たって砕けたらどうだ?』とベルベットが提案してくる

ああもう黙れ

そんなに黒海に捨てられるのが嫌ならば、形もなくなるほど粉々にしてやろうか




「……信じてたのに。本当に、心から」




――――この世界で唯一、心から、愛していたのに。



いつの間にか目の前の彼女を責めるように見ていた

彼女は変わらずにキョトンとして僕を見つめ返していた


その時、彼女の向こう側から「あっ!」と安堵と喜びが混じったような声が上がった


2人同時にそちらを見ると、彼女の手を離した少年は、一直線にある方向へ駆けていく


ああ、父親のご登場か

どんな奴だろうな、彼女のお眼鏡に適った軽薄で幸福な男は


せめて顔だけでも拝んでおこうと、その少年の背を見つめる

その先には1人の男がこちらに歩いてくる姿があった


パーカーにジーンズというラフな格好の男

彼女よりいくらか年下のようだ


顔立ちは良くも悪くもなく普通だが、少なくとも僕よりは柔らかな雰囲気を纏っている


あの男があの腕で彼女を抱いたと思うだけでめちゃくちゃに咬み殺したくなるけど、体が動かなかった


彼女も安心したように1、2歩そちらに足を進めた


そして少年は嬉しそうに、その男――――――



――――を追い越して駆けてきた若い女に、ぎゅっと抱きついた




「まま!」


「こうちゃん! もう、勝手に先に行っちゃダメって言ったでしょう!?」




「…………は、」



迷子になった我が子を抱き締める母親にしか見えないその若い女

だかその少年の母親は今僕の横にいる彼女のはずだ


何が起きているのかわからずにただその光景を見つめていると、その若い女がこちらに気付き、慌てて走り寄ってきた



「ごめんなさい、あなたが?」


「おねえちゃん、おなかすいたっていったら、おっきいそーせーじもかってくれたんだよ!」


「えっ!? すみません、この子ったら……!」


「ふふ、いいえ。きちんとお礼も言えましたし、とってもいい子に待っていましたよ」



ね、と言いながら、彼女は少年と視線を合わせるように膝を折る

その上に置かれた彼女の左手


その細い薬指には、よく見れば何も嵌っていない


パーカーにジーンズの男は、そんなこちらの様子を何事だと一瞥しただけで他にどうするでもなく、彼女らの横をすり抜けてコンビニに入っていった



「かばんに迷子タグが付いていて良かったですね」


「はい、本当に色々とすみませんでした。あっ、フランクフルト、おいくらでした?」


「いいえ、あれははぐれても泣かなかったご褒美に買って差し上げたものですから。お代は結構です」


「えっ……そうですか? じゃあ、お言葉に甘えて……、本当にありがとうございました」


「ふふ、はい。こうくん、もうお母様の手を離してはいけませんよ?」


「うん! ばいばい、おねえちゃん!」


「さようなら」



手を振る少年と、ぺこぺこと頭を下げながら去っていく、その少年の本当の母親

2人の後ろ姿は辺りと同様に橙色に染まり、やがて景色を彩る要素の1つになっていった


茫然自失として立ち尽くしていたら、彼女が僕に背を向けたまま言った



「それで」



彼女の背中が立ち上がる

それからくるりと僕を振り向いた彼女は、またにこりと、でも今度は隠し切れない怒りを滲ませて笑った



「たかだか5年で浮気に走った薄情な女を、あなたはこれからどうなさるおつもりですか?」


「…………」



頭の中が真っ白だった


でも、彼女の左手の薬指は、何度見てもまだ空席のようだった

紙袋の中でベルベットがほくそ笑む



「……きみの子かと」



安堵のあまり、自然とそんな言葉が漏れた

だって、こんなのってないだろう


きみは僕を待つのに疲れたんじゃないの


怪我をしていたら、死んでいたら、このまま二度と戻ってこなかったら

そんな不安に支配されて真っ暗な家で孤独に耐えながら過ごす夜にうんざりして、他の温もりを求めたんじゃないの


いつかきっとなんて見えもしない馬鹿げた希望に縋るより、目の前に佇む確実な幸福を選んだんじゃないの



彼女は親子が消えていった方を見やり、うーん、と笑顔のまま小首を傾げる


それからそっと僕に手を伸ばしてきた


5年振りに僕の頬を包んだ手のひらは、5年前より少しだけ大きくはなっていたけど、相変わらずふにゃふにゃしていて頼りない

でも今この場では、これ以上ないほどの安堵と期待を僕にもたらした



「あの子も可愛かったですが……そうですね。私が産むのだとしたら、きっと切れ長の綺麗な瞳をした、頭の丸い子になるでしょうね」


「!」


「……もっとも、父親がいれば、の話ですけれど」


「……っ」


「それで、どうなさるおつもりです? これから」


「……そうだな、」



彼女の言葉が、温もりが、じわりじわりと心の中に染み込んでいく


ああ、本当に、こんなのってない

俯きかけた視界の中に、ベルベットの小箱が見えた


そして『おい勝負所だぞ、ビシッと一言決めてやれよ』と僕の背中を押してくる

でも生憎今の僕がそんなにビシッとしたことを言ったってただの痛い奴だ



「……どうしたらいいか、相談に乗ってくれると助かるんだけど」



こんな事態になったことなど、いくつもの戦線を乗り越えてきた僕にとっても初めてだ


頭の中でものすごい演算を繰り広げた結果、1人では解決できないという結論に至った

だからと言って何故か目の前の彼女に助けを求めてしまうとは、どうやら今僕は相当動揺しているようだ


そして僕の言動から彼女もそれを悟ったらしく、ふと黒真珠の瞳を伏せると、桜色の唇がふぅ、と小さく息を吐いた



「……ええ、もちろん。その指輪をいただけるのでしたら、喜んで」



そう言って、彼女は紙袋を指差した

中に入っているのは、相変わらず『ホラそこでキスをして片膝をついて自分を渡すんだ』と主張してくるベルベット


でもこんな往来でそんなことをしたら彼女は感涙するどころか顔を真っ赤にして怒るんだろう

その顔を5年振りに見てみたい気もしたけど、とりあえずきみのことは家に帰ってゆっくり話し合った後に然るべき手順を経て渡すことにしよう


そんなわけでまずは第一段階の「家へ帰る」べく、頬に添えられていたままの手を取って、そのままぎゅうっと握り締めた


彼女はしばらく怒気を孕んだ笑顔のまま僕を見つめていたけれど、やがて眉尻を下げ、ふっと微笑んだ




「……お帰りなさい、恭弥」





橙色の2人が笑えば
(『ハイハイ、もうどうぞご勝手に』)
(ベルベットは呆れてそう言った)




2015.10.10 (Sat) │ ほのぼの
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