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「ブロッケンJr.さん!見て!花火!花火が出てきました!」


ブロッケンJr.がリビングのソファーでゆったりと本を読んでいると同じくリビングのクローゼットを整理していた紅から少し興奮した声が響いた


「ほらぁ、見てください!」


紅が手にしているのは家庭用の手持ち花火のセット


「ああ、そう言えば確か去年だか一昨年だかバッファが買い物のおまけでもらったと言って持ってきてたな」


「え〜、しなかったんですか?花火」


「…するわけないだろう」


ブロッケンJr.は大きなため息をついた


50すぎた図体のデカイおっさん2人がパチパチと手持ち花火とかシュールすぎる


紅は花火をニコニコと抱え


「じゃあ、夜になったら花火しましょう!」


「は?古い花火だからつくかどうか分からんぞ」


「それでもいいんです、ね、ブロッケンJr.さん」


若く可愛らしい恋人に上目遣いでそう言われれば当然イヤとは言えず


「点かなくてもしらんぞ」


「はぁい」


紅の返事と共にブロッケンは読みかけの本を再び開いた

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