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「いい?夜空ちゃん、約束どおりいくよ!」


万太郎は夜空にこっそり耳元で囁いた


「う、うん」


夜空は歩みをわざとゆっくりとし万太郎と凛子からさりげなく距離をおいていく。キッドはすぐ隣に夜空がいないのに気付き振り返ると夜空に駆け寄った


「Hey、夜空?大丈夫か、疲れた?」


「う、ううん…下駄に慣れなくてちょっと歩きにくいだけ」


「痛かったらちゃんと言えよ」


「うん」


キッドは優しく夜空の手をとった


「はぐれるといけないから」


そう微笑むキッドにちょっぴり罪悪感を感じてしまう。だって私が歩くのを遅くしたのはわざとだから


**************


夜空と凛子、万太郎とキッドは万太郎の誘いで近所の夏祭りに来ていた


見かけはWデートだが実はそこには仕掛けがある


凛子と二人きりになりたい万太郎は夜空にお願いしてお祭りの最中さりげなくはぐれるように仕組んだのだ


万太郎に頼まれたときは夜空も少し渋ったがキッドとのことをいつも相談にのってくれる万太郎にイヤとは言えず…夜空はさりげなく『凛子と万太郎』が二人きりになれるよう協力することにした

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