A requiem to give to you
- 崩落編 -

【第47音後】


グレイ:? 朝から何してンだ?

ナタリア:あら、グレイ。おはようございます

アニス:おはよう、グレイ。実は………

レジウィーダ:ぐぬぬぬ……っ

ナタリア:どうやら鞄の中に入れていたウィッグの毛が絡まってしまったらしくて……。わたくしも手伝おうとしたのですが、正直あまり器用な方ではありませんの

グレイ:ふーん……。アニス、お前なら出来そうじゃねーか?

アニス:うーん、ここまで絡まると直ぐには無理だよ。……それに面倒臭い(ボソッ)

ナタリア:聞こえてましてよ。……でも、あまり時間がかかるようでしたらまた時間がある時に改めません事?

レジウィーダ:大丈夫だよナタっちゃん! このくらいちょちょいのちょいで……んぐぐっ!

アニス:全然ダメそうなんだけど

ナタリア:こ、これ以上無理にやっては千切れてしまいそうですわ……!

グレイ:はぁ……この不器用女が

レジウィーダ:むっ、何だってこの……

アニス:ちょ、こんなところで喧嘩は………

グレイ:レジウィーダ、ちょっとソレ貸せ

レジウィーダ:あ、ちょっと!

グレイ:………………。───オラ、終わったぞ

ナタリア:まぁ!

アニス:はっや!?

レジウィーダ:うっ………相変わらず無駄に器用なヤツ

グレイ:いくら安物でも持ち歩くならもう少し丁寧に扱えよ。あと、使ったら仕舞う前にブラッシングしとけばここまで絡まねーぞ

レジウィーダ:わ、わかってるよ……………助かった、ありがとう

グレイ:フン









ナタリア:喧嘩仲、と聞いていましたが……普通に仲が良さそうで安心しましたわ

アニス:いや、あんな感じじゃなかった筈なんだけど……え? あのグレイが普通に親切にしてる? しかもレジウィーダに? ………どうなってるの???


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