A requiem to give to you
- 崩落編 -

【時期】第42音後


ティア:変わる……か

レジウィーダ:ティアちゃん? 溜め息なんて吐いちゃってどうしたん?

ティア:あ、いえ……ルークが、変わるって言ってたでしょう

レジウィーダ:そだね。髪まで切っちゃって、なんだかお侍さんみたいだったよね

ティア:オサムライって言うのはよくわからないけど…………あんな事で変わるだなんて言って、やっぱり彼は甘いって思ったのよ

レジウィーダ:でも、そんなルー君に何か感じるモノがあったから、受け入れたんでしょ?

ティア:……いつもだったら、そんな事した所で相手の失った物に釣り合うはずがないって、文句でも言っていたかも知れない。でも、タリスやヒースも言っていた通り、私にもまた、ルークを責める権利なんてなかったのだと、痛感したわ

レジウィーダ:それはアクゼリュスの崩壊が預言に詠まれていたからって事?

ティア:勿論それもだけど、何より私達も一度だってルークの話をちゃんと受け入れてあげられなかった。立場も経験も、歩んできた人生だって全然違うのに、彼の上辺だけを見て、勝手に人となりを決めつけて……勝手に失望して、彼を傷付けてしまった

レジウィーダ:ティアちゃん……

ティア:だからこそ、彼を見守ろうって決めたの。彼の本質を見極める為にも……それから、私自身も変わる為にも

レジウィーダ:そっか。良いと思うよ

ティア:だから…………私も決意表明として髪を切るべきかしら?

レジウィーダ:そこは真似しなくても良いんじゃないかな!?


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