A requiem to give to you- 崩落編 -
【第76音番外】
ジェイド:? もしかして………中に誰かいるのですか?
メルビン:……よくわかったわね
ジェイド:今までなかった音素を感じたもので。驚かせてしまったのならすみません
メルビン:いえ、良いのよ。お会い出来て嬉しいわ
ジェイド:そう言ってもらえて光栄です。それで、貴女は何故ぬいぐるみに?
メルビン:私からタリスさんにお願いしたの。あの子達に協力する代わりに、この地から出してもらいたくてね
ジェイド:そうだったんですね。では、これからお願いいたしますね
メルビン:ええ、生前のようにはいかないかも知れないけれど、精一杯貴方達をサポートするわ
ジェイド:…………?
メルビン:? どうかしたの?
ジェイド:いえ…………どうにも、貴女のようなタイプと話すのは久し振りなもので、少し慣れないと言いますか………
メルビン:ふふ、そうなのね。確かに私は貴方よりも年上だと思うから………私からしたらみんな子供のようなものだわ
ジェイド:ふむ、この年になって子供扱いされたのは初めてですね…………何だか不思議な気分です
メルビン:そうでしょうね。嫌だったらごめんさない
ジェイド:………………この人は、レジウィーダや陛下とは別の意味で苦手かも知れないな
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