・理想無限化計画

非現実的な君の夢の話
笑い話のはずなのに笑えない
君は高らかに言いました。
イッツアビューティフル!
見た目重視のおもてなし
君の料理はくそまずい
第一印象が大切なんだと言われても…
もうこれはただの芸術品だ
未完成なままで…
俺は自分の意思を君に話しました
軽い気持ちだったと後になって知る
君は理想を追いすぎるから心配
可能性は無限でも君の体力は有限
身体壊したら元もこもないし
俺が言うのも変だが…無理するな!
びっしりと詰め込まれた計画書に休みを書く
煮詰まってもいいことないとは言わないが
あえて触れないといいものが出来ることもある
空想だとしてもいいじゃないか
経験は宝なりだから、
頑張り屋さんの君だけどたまには笑って
なんともない毎日にあるもの
見た目は普通なのにおいしいご飯
君が隣で泣いていた
違うんです俺が泣かしたんじゃないんです
言いわけしたらどんどんおかしいことに
すると君は大笑いした
なんだ…笑えるじゃないか!
広げた腕の中で
太陽はいつも太陽だけど
気楽に行こうなんて言わないけども
もっとほかのことにも目を向けるべきだよ
たとえば…俺、とか?
うわ。右ストレート。
嬉しいわけじゃないからねって君は叫んだ
そっか、嬉しかったのか…
お礼に作ってくれた君の新商品
それはやっぱり地味で
期待を裏切るおいしさだった
やればできるんだなって言ったら
あたり前だと君は胸を張って
さぁてと、のれんをだすよ?
営業開始はきっと今日からだと思います





ーその後ー

以前の君のファンもここにいた
俺には理解できない趣味の人
楽しみにしていたのにって言われたら…
僕はかつての君が好きでした
不器用でも売れなくても好きなものを作って
輝いていた瞳に恋焦がれていたのに!
残念です。
苦情客が帰ったその後には
ああ苦悩再びココに
戸惑い、消えない、夜の、食堂
本当に小さなことですが、俺から君に
どちらが正しいとかそんなこと決めないで
全てまとめて君の歩んできた道
だから、両方を欲張ってみなよ
それはとても難しいこと
だけど君は失うことは嫌いだろう
悪気はなかったと言っておくけど、
彼女は俺のものです、まだ付き合ってないけど
勘違いなもんか!
だって年中瞳が言っている好きだって
そんな哀れな目で俺を見ないでくれぃ〜
何しているのよ、二人とも
貴方に彼氏がいないかなって話してました!
傾げられた首に俺たちは息を飲んだ。
君は胸ぽっけから紙切れを出して
そこに記されていたのはキチキチの予定
「私、男なんかにかまけている暇がないの」
むしろ、恋人は料理なのよって
俺と彼は強く抱きあった。
このレースは終わることなんてないのかもしれない
君が夢に夢中なのが嬉しいから
そんな気持ちを分け合える友人がいることも
けどさ、俺、君のこと諦めるつもりないよ?


アルバイトさせてください!

うわ、抜け駆けすんなよ!



間に合ってるから、気持ちだけもらっておくね。



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