(お題配布元:確かに恋だった様)
「セピア!」
「…アシカ。」
「カシミア!」
「…青二才。」
「インテリア!」
「…悪意。」
「インドア!」
「…相討ち。」
いわゆる「しりとり」という言葉遊び。
今日はあいにくの雨だからか、突然「しりとりをしたい!」と言い始めたのは他でもないリノアだった。
「チェア!」
「…アクア。」
「………………あーーっもうっ、スコールのいじわる!生き字引!そろそろ『アレ』言ってくれたっていいじゃない!」
『あ』の語尾にこだわっていたリノアが突然頬を膨らませた。
「…意味が分からない…。」
「いいよ、もう〜。スコールさん本当に鈍すぎでしょ!」
「…正直に言ってみろ、あんたの考え知りたいし。」
「し、仕方ないなー、リノアちゃんが特別に教えてあげようかな!」
答えを促すように、じ、と見つめると真っ赤になるリノア。
「なぁ、早く言って。」
「…………て…照れるじゃない、そんなに見ないでよお。」
「俺は目を瞑るから。これでいいだろ?リノア。」
耳元で囁かれた言葉は、『あいしてる』。
予定と違うけど案外しあわせです
(ほんとはスコールに言ってもらいたかったのに!)
END
もちろんスコールはリノアの考えに気付いてた。
リノアで遊んでるスコール。二人の会話もしりとりになっていたり。
リノアの言葉の一部を抜き出すと文章になってたり。
すごいわかりにくいけど、最初から読むと。
「せかいいちあいしてる」
それを言わせるための語尾を選ぶ策略家スコール。