(お題配布元:確かに恋だった様)
「なぁなぁ、ティファちゃん。やっぱりアイツと付き合ってんの?」
「アイツって…。」
「黄色いツンツン頭。」
ほらまた今日も。
慣れた笑顔を貼り付ける。
「違いますよ。」
「一緒に住んでんだろ?」
「彼とは旅の仲間ですから。」
ここ、セブンスヘブンで、訪れたお客さんからこんなことを聞かれるのは日常茶飯事だ。
きっと「そうです」と言った方が一言で終わって楽なんだと思う。でも私には、彼の気持ちを無視した、そんな勝手なこと、できない。
だからまた今日も。おなじみの言葉を紡ぐの。
ただの幼馴染みだよなんて言い飽きてる
言う度付いてた小さな傷も、重なりすぎてもう痛みなんて感じない。
END