ジョカゲ夢取り扱い開始
2016/06/14 01:28

ええ、タイトル通りです。最近の更新頻度が芳しくないのもこれが原因です。ドはまりしました。昭和史大好きマンなんです。


「伝えること、伝わること」
語彙力と文章力が欠落しているので分かりづらい話になっていると思います。解説させてください。

まず、この話は、時系列的には三好さん(偽名)が結城中佐と出会ってD機関に入ることを決意したあたりです。
映画『陸軍中野学校』を観た方はしっくりくると思うのですが、この段階では三好さんはスパイになるとは毛頭思っておらず、陸軍人としてお国のために戦う算段でいます。そういう設定にしました。
それで「死ぬな殺すな」の精神は育ってないのですね。だから自分が死ぬかもしれないことを示唆して未亡人の頓智を出題しました。
とはいえ、その隠喩が幼馴染に伝わらなくても良かったわけです。変に心配してもらうというのも申し訳ないと思っていたのだと思います。それでも究極的には、深層心理的には、気づいてほしかったからこそ遠回しに伝えたのでしょう。
全く。素直じゃないから。素直じゃないから!
因みに、素直じゃない、というのも肝になってきます。
素直じゃない三好さんは、一度も幼馴染の名前を呼ばないし、呼ばれません。
これは一つは三好さんの本名を知らないからというのがありますが、二人の関係性を分かりやすくしようとあれこれ考えた結果でもあります。名前変換小説でなくてごめんなさい。
真っ直ぐに言葉を伝えるという至って簡単なことをしてこなかった三好さんは、もちろん告白の一つもしませんでした。幼馴染のことを好いているし幼馴染に好かれている、所謂両片想いだということは察していますが、行動に起こさなかった結果として幼馴染以上でも以下でもない曖昧な関係になっているのです。
それでもお互いがお互いを想っているから、別れの言葉だけは言いたかった、と。
三好さんはただの幼馴染に別れを告げることで、それが相手の負担になってしまうことを危惧していたらいいと思います。さらに、どうしてこれまでに想いを告げてこなかったのか自分を恨めしく思ってたらいいです。恋人関係にあったなら行ってくると言えたのに、なんて。
また、三好さんは花嫁衣裳云々のくだりで昔なじみのことを頭に思い描いていました。このときに自嘲気味に笑ったのも、軍人として戦地に向かわなければならない自分が彼女を幸せにすることはできないという後悔があったからだと思います、はい。あるいは、はやいうちに結婚を申し込んでいれば自分の横で花嫁衣裳を着る彼女がいたかもしれない可能性に思いを馳せていたのかも。
そしてそんな感じで一度も素直になったことがない彼が、ついに今生の別れになるかもしれない逢瀬で初めて素直な心情を吐露したのです。
「生きて帰ってくることを祈っていてほしい」と。
生きて帰ってきた暁には気持ちを告白するつもりだったのでしょう。

とまあ長々と書かせていただきましたが、これすべて私の妄想です。あしからず。
お読みいただき深謝いたします。



prev | next




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -