初えっち





「えーっと、みんな!本当にお疲れ様!では、かんぱーい!」

「「かんぱーい!」」


ヒマワリ食堂に賑やかな声が響いた。


全国大会の後、バスで帰ってきてそのままヒマワリ食堂へとみんなで直行しての打ち上げだ。
すでに飲みはじめている間にせっせと店長が忙しく料理を作ってくれている。

次々と出来上がる料理を次々と食べながらお酒も進む。
コーチも交えていろんな話が飛び交う。
私は総一郎とわざと離れて座っている。だって恥ずかしすぎる。

「○ちゃーん!!!!」

『タケルくん!お疲れ様!』

「もういい?もう大会終わったからいいよね?」

『ん?』

「その前にオレも○ちゃんギューってさせて!!1回でいいから!ご褒美だとおもって!!」

ぶわっと皆の前で総一郎に抱きしめられたのを思い出す。さらにそこから芋づる式でキスした事まで思い出して、顔が熱くなる。

絶対総一郎とただならぬ関係だと皆にバレたはずだ。ど、え、どうしよ。

「アホかタケル。やめろ。」

「なんだよ!イチローひでえじゃん!○ちゃんといつから付き合ってたんだよ!!この裏切り者っ!!!!」

「いつからって、さっきや。」

『!?』

皆が注目してるのがわかる。


「え、さっき?付き合ってたんじゃなかったのかよ!」

ガバッと今度はサクに視線が集まる。

「えー?でもほら、付き合ってるみたいなもんだったんでしょ?」

一緒じゃん。そんな事よりカズくんー!とサクがカズに引っ付いている。

え?私達みんなの中で付き合ってるって思われてたの?え、いつから?なんで?え!?
そこからはもう、容赦のない弄りと質問攻めだった。





「○。そろそろ帰るで。」

『ん、そーいちろぅ。』

結構長い時間飲み続けている私達。端っこで眠っているメンバーも何人かいるくらいだ。

「なんやイチロー。もう帰るんか?まだ終電前やろ。」

「○酔ってるやろ。結構のんだし。」

『ん、お手洗い、いってくる。』

「いけるか?」

『大丈夫。』

ふわふわしながらも、足取りはまだしっかりしているので
トイレに向かう。と後ろから弦と総一郎の話し声が聞こえてきた

「なんやねん、帰るのはやいやろ。まだ○にいろいろ聞いてないで。」

「ええやん。もう長いこと飲んでるんやし。」

「そんな事いうて、イチロー自分早よ帰って○といちゃいちゃしたいだけなんちゃうんか?」

「なんや、そんなん当たり前やろ。どんだけ我慢したおもてんねん。」

「うわ………。」

イチローの獣!弦が叫んぶのがきこえる。

タダでさえ酔ってたのに、身体がもっとあつくなる。
我慢してた。って……今日私総一郎とエッチするのかな?
ぽわぽわとした頭でもう、それしか考えられなくなっていた。









二人で総一郎の部屋に帰ってきてそうそうにキスされた。
どんどん深くなるそれに流石の私もここまで来て、怖いからやだ。とは言うきもない。

ただ、シャワーだけは浴びさせて欲しい。というと、総一郎がグッと私の首筋に顔を押し付けて固まった。
もしかしてまたあの時みたいになるのかなって、ヒヤッとしたけど
総一郎もシャワー浴びてないし。帰ってきてそのままの服でベッドに潜り込むのは抵抗があったみたいで
「せやな。」と俯いたまま何かに耐えるようにそう言った。

いつものように私が先にはいって、そのあとに総一郎がシャワーを浴びる。
髪の毛を乾かしながらドキドキする。一応ブラもつけたけど、これって今からする時ってブラとっといたほうが良かったのかな?とか
コンタクトまだ入れてるけどどうしよう。とか。緊張しすぎて、どうでもいい事ばかりで頭が一杯になる。

「○。」

『総一郎。もう上がったの?』

「ん、俺が乾かす。」

想定していた倍くらいの速さでシャワーから戻ってきた総一郎は、ドライヤーを私の手から抜き取ってその変わりに水を差し出してくれた。
いつも二人並んで水を飲むのに、その時間すら惜しい。と言われているようで

するすると、髪を梳く総一郎の指にドキドキが加速する。


さらさらになった髪をなでてドライヤーを切り上げると、早々にベッドにはいった。


『んっ、そういちろぅ。あっ…。』

「ん?どうした?」

今日はじめてキスしたのに、こんなに急に駆け上がって私の心も身体もついていけない。
いつもの向きとは違う、総一郎に押し倒されながら唇で啄まれるようキスされる。

『総一郎、すきぃ。』

「んっ、俺も。」

頭の中が、総一郎が好きってことでいっぱいいっぱいで、混乱した頭はそのままそれを声にして吐き出す。

『んっ!!ふっ、』

ニュルっと熱い総一郎の舌が唇の間から入ってくる。びっくりして固まっている私を簡単に捕まえて舌同士が絡まる。
鼻息と一緒に、声が漏れる。
その貪るように繰り返されるキスに、総一郎の気持ちが伝わってきてどんどん体が熱くなる。

唇って柔らかくて、舌が絡まるとなんだかエッチな気持ちがブワってする。
お腹の奥が痛いくらいキュンキュンしてる。

『んっ、ふぅ、…あっん。』

私の胸を揉みしだく総一郎の手に力が入っていて、はあはあと彼から溢れる息に余裕がないことが伺えた。

「すまん、○。俺ホンマに余裕ない。」

ガバッと起き上がった総一郎が
Tシャツを脱ぎ捨てる。彼の鍛え上げられた身体が露わになって、何度も見てるのになぜだかとても厭らしくみえて、思わず視線をそらす。
そのまま私のTシャツに手をかけて、同じように少し乱暴に脱がされる。
せっかく纏っていた可愛いブラも堪能されることなく一瞬で脱ぎ捨てられ。片手でホックを外されたことに少しだけびっくりしたけど、そんなのすぐに頭から消えた。
そのままガバッとズボンごとパンツを降ろされる。無意識に腰を浮かす自分に気づいて、初めてなのに早く触ってほしいと思ってる自分に気づいて恥ずかしくなる。


『ひ、んっ!!』

「やばい、ほんまに。○おっぱい柔らかい。」

ぐにぐにとおっぱいを直接総一郎の大きい手で揉まれる。
控えめだった乳首がピンッと主張しだして、それを人差し指でクリクリと弾かれるたびに声が漏れて腰が揺れる。
太ももを擦り合わせていると、お尻から太ももを総一郎がサワサワと撫でる。

『んっ、ぁっ……。ん。』

そんなに?ってくらい。執拗におっぱいを揉まれて乳首を虐められる。
もうお腹が疼いてたまらない。

「やばい、ほんまに。」

『んんぅ!!あっ!んっ…、。』

総一郎が、押し殺すように言いながら乳首を吸われて身体がビクッと跳ねる。
口から勝手に高くて甘い声が漏れる。

擦り合わせていた太ももをこじ開けるように総一郎の膝が間に入れられる。
太ももを触っていた右手がこじ開けられた隙間を滑っていく

『んっ!あ、ん。』

「めっちゃ濡れてるやん。○。」


自分でもわかるくらい。なぞる総一郎の指があまりにもヌルヌルと滑らかに動く。

「指、いれるで?」

『う、ん。』

ぐぷっと総一郎の指が私の中に入ってくる。初めて感じる異物感に、何だか変な感じがする。ぐちょぐちょに濡れたそこに痛みはない。

「痛ない?」

『う、ん。なんか、変な感じ。』

「入れたことないん?」

『はじめて…、。』

「指も?」

こちらを見つめてそうきく総一郎に恥ずかしくて目が合わせられない。
意地悪なくらい優しく問いかけられて、キュンとする。

「自分でもせえへんの?」

『……ん、総一郎の指がはじめて、だよ。んっ!』

私がそう答えると、少しだけ中の指が動いた。

『んっ、ん。』

「はぁ、○。痛かったら言うてや。」

ゆっくり中を出し入れされながら、揉まれるように解すように動かされる。
気持ちいい。より、なんかまだ違和感になら慣れない方が大きい。
でもちょっとだけ、それにも慣れてきて
指が動くたびにクチュッとなる音にどんどん興奮してる自分がいる。
じわじわと、なんだか得体のしれない心地よさが湧き上がってくる

「あかん、ほんまにあかん。ごめん。○。」

あまりに辛そうな顔で総一郎がそう言う

『そういちろ?っ!んっ!ひゃぁっ!』

いきなり、じわっとした心地よさから
急に身体に電気が走るような快感に変わる。

『あっ、やっんんっ!!』

抜き差しされているまま、入り口の少し上の突起を愛液でヌルついた左指で捏ねるようにしごかれる。

『やっ!あ!!だ、だめっ!』

「○だめちゃうやろ?」

『んっんっ!!』

あまりにも強い快感に怖い気持ちが産まれる

『やっ!んぅ!やめっ、こわいっ!』

「○。ほんまに、すまん。無理や。我慢できへんっ!」

はぁはあと耳元で荒い息とともにそう言われて、わけがわからない。
気持ちよすぎて怖くて、必死で総一郎の手を握るけど全然辞めてくれない。

ギュウッと力が入ってナカが締まると、入れたままの総一郎の指の存在をより感じて、もうなんだか頭がおかしくなりそう。

『あっやっ!んっ、だめっ、い、いっちゃ、……あっぅ。』

「ん、イってええで、大丈夫やからっ。」

『んっーんんーっ!!!』

全身に力が入ってビクッと震える。
息が止まって頭が弾けるように真っ白になった。

『んっ、ぅ…、。』

フッと一気に力が抜けて呼吸がやっとできる。強い快感の後味に頭がボーッとする。
グポッと音を立てて中に埋まっていた総一郎の指が引き抜かれる。

「○いれてもええか?」

『ぅん。いいよ。』

息を整えながらそう返事をする。
総一郎がグッと手を伸ばしてベッド脇の棚から箱を取り出す。
「くそ、あけとったらよかった。」そう呟きながら乱暴に箱をバリッとあけて、中から蛇腹に連なったのを、ペリッと切り離して一つ取るとそのまま箱をベッド下においやった。

いつも寝てたベッドのすぐそこに置いてあることにちょっとドキっとしたし
箱が未開封だったことにちょっと嬉しくなったりして
付けるところは恥ずかしくて見れない。この時間をどう過ごしていいのかわからなくて目線を逸してやり過ごす。

「ん、○。」

『総一郎。』

思ったよりもはやく装着をすませた総一郎が、かぶりつくようにキスをしてくる。
快感に1度引き込まれた私はぽやんとした頭でそれを受け入れる。

『んっ、ふぅ。』

「いれるで?」

『うん、いれて…。』

ギラギラとした目でそう言われて、子宮が喜ぶようにキュンとした。

『あっ、はぅ……ん。』

「くっ、きつ………○大丈夫か?」

『うんっ。』

ちょっと痛い気もするけど、ぐちょぐちょのトロトロになったソコは思っていたよりは痛くない。
ぐっぐっと奥に入っていく感覚にどちらかといえば息が詰まるような、少し苦しい感じがする。

「ぁっ、はぁ……ふぅー……。」

『んっ…。』

「全部、はいったで。痛ない?」

『ぁっ、だいじょうぶ、だよ。』

ぐうっと奥がグリッとされて感じたことのない鈍い痛みを感じた。
総一郎が、眉間に皺を寄せて、ふぅーと大きく息を吐いて耐えるように呼吸を繰り返している。
私の腰を掴んでいる指に力が入っていて少しグッと指が食い込む。


「動くで?ん…なるべく、ゆっくりいくから。」

『うんっ。』

パチュッパチュッと腰が動く度に厭らしい音が響く。
少し感じていた痛みは大丈夫そうだけど、突かれるたびに圧迫感に息が詰まる。

「あー………、ふぅ。」

少し動いて総一郎の動きが止まる。辛そうに顔が歪んで、ググっと腰に食い込んだ手にさらに力が入る。

『そういちろう?』

「あー、あかんっ。ほんまにっ、とまらへんくなる。」


「ひどくしてまいそうや。」必死に耐えるように言う総一郎が、愛おしすぎて。

「うおっ!!ちょっ!○!?」

『んっ…、んっ、きもち、いい?』

グッグッとお腹の奥に力を入れる。ナカがギューッと総一郎のを搾り取るようにうねるのがわかる。

「○、やめろ。ほんまにっ!イってまう。」

『いいよっ?きもちよくなって?』

「ほんまにっ!力抜け、まだイきたないねんっ。」


焦ったように必死な目で私を見つめる総一郎がかわいい。

「まだ○んナカにおりたい。」

ふっと、力を抜く。総一郎が愛おしくてたまらない。

グチュッ

「はっ、ああ、うっ。」

総一郎がゆっくりとまた動き出す。

『んっ、ぁっ……ん。』

苦しかったのに、だんだん頭がボーッとしてふわふわしてくる。

「ああ、やっぱあかんっ!もう無理や。○ほんまごめんっ、やばい、もうやばいっ!!!」

『んっ!!!んっ、あっ!!』

ガツガツと、奥を抉るように強く突く動きに変わる。
激しくて息ができない。

「○っ、んっ。」

『あっ、ぁっ……!』

開いた口から奥疲れるたびに声が漏れる。なんか、ああ、なんか

『そう、いっちろぅ…んっ!』

「んっ、○っ。」

総一郎に名前を呼ばれて、ガツガツと欲望のままに腰を奥に打ち付けられて
身体が震える。

『あっ!あっ、しゅきぃ、そういち、ろっ!んっ!!あっ、おく…あっ、!!』

「んっ!○っ、好きだっ。」

『あんっ!んっんっ!!!』

「うっ、あかんっ!もう、イクッあっ、!」

『んっんっ!!』

ビクッと総一郎が震えた。



ベッドに二人並んで寝転ぶ。
いつもとは違ってお互いに向き合うように

余韻が残っていて、頭がぽーっとする。
なんか、お腹にまだ入ってるみたいに残ってる。

「○。大丈夫か?ごめんな。」

『ん、大丈夫だよ。なんで謝るの?』

「……○初めてやから、もっと優しく慣らさなあかんのに、我慢できひんかった……。」

『ううん。ありがとう。気持ちよかったよ。』

ぎゅうっと総一郎にひっついて厚い胸にぐりぐりとおでこを擦り付ける。
もう好きなだけ触れられるんだ。と思うと嬉しくなってもっと引っ付きたい。

「○っ。」

総一郎が私を抱き締め返してくれて、スポっと大きい体に包まれて幸せすぎる。
素肌が重なって温かい。

『総一郎に、ずっといっぱい触ってほしかったの。だから、好きなだけ触っていいよ。』

「……、○。もう一回してええ?」

『えっきょ、今日はもうだめ!!』

「明日やったらいいん?」

『あ、明日だったら。いいよ?』

バフっと布団を引き寄せて身を隠す。
布団のままぎゅーっと総一郎に抱きしめられる。
幸せすぎる。



結局朝起きてからもう一回襲われたのはまた別の話。
これから、もしかして泊まるたびにエッチするのかな?と思って
嫌じゃない自分に気づいて、恥ずかしくなった。





◇◇◇











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