どうして恋なんかしたんだ

まっちゃんは面白い。
俺としかキスができないとこも耐えれなくなると失神するとこも好きだ。
それから俺を大切にしてるとこも好き。
ネコ得意じゃないのに歯を食いしばってまで俺のためにネコをする。
こんなでかい男のおんぶにだっこも俺がしてと言えばなんでもしてくれる。
まっちゃんに甘えて甘えて、俺はダメになりそう。

「ヤス、アイス」
「あーん」
「はいはい。あーん」

口の中に広がるミルク味。
滴る液体が精液っぽい。
今日はまっちゃんに飲ませてもらおう。
きっとまっちゃんは飲ませてくれる。

「まっちゃんは食べないの?」
「ソレがラスト」
「え、なんで?6本入りだったじゃん。3本ずつって」
「この間ジュニア来たろ?その時に俺のアイス、ジュニアにあげたから」

でた、ジュニアくん。
まっちゃんが地元を出るきっかけを作った奴だ。
最近ジュニアくんがまっちゃんに、それこそ通い妻レベルで近付いている。
まっちゃんはジュニアくんと2人っきりが無理だからジュニアくんが来たら俺を呼ぶし、未だに2人っきりになったことはないはずだ。
それにまっちゃんは浮気なんかしないので心配してない。
しかし・・・ムカつくものはムカつく。

「俺とまっちゃんのアイスじゃん」
「俺のをあげたんだからいいだろ?」
「イヤー」

困ってる困ってる。
許せと笑ってキスでもしてきたら許してやろうかな。

「晩飯俺が買いに行くから機嫌直せよ」

まっちゃんにそんなことできるわけなかったか。
バカ正直なのか天然なのかなんなのか。
溶け出したアイスを舐めて、汚れた手をまっちゃんに差し出したらため息をついた。
それから舌を伸ばして俺の指を舐める。
まっちゃんって結構変態だよね。

「おいひぃ?」
「ン、うん」
「じゃあこっちもやって」
「はいはい」

いつの間にかベタベタの俺の指、俺の口。
まっちゃんは丁寧に俺の全部を舐める。
犬みたい、可愛いの。
あぁ、ケツにぶっ込みたい。

「まっちゃん、ヤろ?俺上がいいなぁ」
「えー・・・俺ヤスに挿れたい」
「じゃあまっちゃんが後、ね?まっちゃん、お尻でイケないから俺のお尻でイっていいよ?」

不満そうな顔。
でもまっちゃんは俺に嫌って言わない。

「わかった、いいよ」

ほら、まっちゃんは優しい。



裸で抱き合って、俺がまっちゃんの上に乗る。
自分のケツにローションぶちまけてやればまっちゃんのケツまでどろどろ。
俺の指はまっちゃんのアナルに、まっちゃんの指は俺のアナルに挿ってる。
まっちゃん、苦しそう。

「ンンッ・・・う゛・・あっあ゛あぁ・・・」
「はあぁん・・・ね、ン・・・苦し?んっ、うっ」
「う、んん・・平気・・・」

ぐちぐちと音を立ててアナルが拡がっていく。
ぱくぱくと息でもするように動いてる。
萎え気味のまっちゃんのちんこに自分のちんこを押し付けてぐりぐりと刺激を。
アナルに挿ったままのまっちゃんの指がぶるぶるして気持ちいい。

「ん゛っう゛っ!ヤ、ヤスっ!」
「気持ち、いいんだろ?まっちゃん、あんっ!先走り飛んでる」
「あ゛っ!うう゛ん゛っ!」

慣れない刺激にとことん弱いなぁ。
指が3本、縦に挿るのを確認する。
それからずりゅっと音を立てて1回転。

「あ゛っ・・・!」
「はぁ・・・まっちゃんのアナル、もう挿れても良さそ?」
「う゛、ふ、う・・・うん、たぶん・・大丈夫」

ごめんなさいの代わりにたくさんキスをする。
まっちゃんの身体を少し起こして、背中に布団を詰め込むといい感じ。
自分のちんこに手を添えて、まっちゃんの中へ押し込む。

「ひっ、あ゛・・・!」
「んんぅ・・・は、挿ったぁ・・・」
「まだ、動くなよ」
「ん、わかってる」

馴染むまで待たないとまっちゃん腹痛いって寝込むからなぁ。
動けない間はまっちゃんにアナルを弄ってもらう。
俺はまっちゃんのコリコリしてる乳首で遊ぶだけ。
まっちゃん乳首感じないからおもしろくはないけどね。

「んあっ!あっま、まっちゃん、んっ、そこ・・そこ好き」
「ここ?」
「うんっ、あ!は、んっんうぅぅ・・・!」
「ヤスのその顔、好き。エロい」

まっちゃんのがエロい顔してる、たぶん。

「動いていい?も、限界」
「いいよ」
「まっちゃん大好き」
「っ、うン!」

粘着質な音、まっちゃんの身体がしなった。
歯を食いしばって耐えて、ちんこはちょっと萎えていた。
まっちゃんのアナルが赤くめくれて卑猥、可愛い。
まっちゃんは布団掴んで圧迫感を必死に耐えてる。

「はっ・・あぅっ・・・う゛・・」
「な、まっちゃん。中出ししていい?」
「だ、めだっ!」
「お願い、まっちゃん。ね?かき混ぜないから、お願い」
「っう゛!ン、はぁ・・・絶対、だからな!」

まっちゃんてば優しいの。
堅く閉じている口に無理矢理舌をねじ込んで、まっちゃんの舌を吸い上げてから唇で食べる。
ガツンとアナルの奥にちんこぶつけて射精した。
震えてるまっちゃんも可愛い。
ずるりとちんこを抜いて、それからまっちゃんの上に跨る。
頬を着けて、腰だけ上げて、アナルを指で拡げる。

「今度はまっちゃんが好きにしていいよ」
「ヤス、はしたない」
「好きじゃん。こーゆーの」
「ヤスはしなくていい」
「ン、んああぁぁ・・・」

まっちゃんのちんこが中に挿ってくる。
萎えてた俺のちんこがピクリと反応を示した。
俺はこの腹がずっしりとする感じが好きだ。
まっちゃんと違ってどちらもイケる俺は大分お得な性癖。

「んっ、ん゛・・うぅん!はぁ、ンッ・・・」
「ン・・・ヤス、こっち向いて、ヤス」
「んぁっ、あ゛っ!何、うぁ・・・キスしたいの?」
「うん」

軋む身体を捻ってまっちゃんの首に腕を回す。
素直に俺に寄るまっちゃんはきっと何かに酔ってるんだ。
下手くそなキスを必死にしてるまっちゃん。
他の人にはできない行為ってのに優越感を感じる。

「あ、んっ!んうぅ・・うっ、あん!」
「ヤスっ、出そう」
「口に、んっ、出して?飲む」
「腹壊すぞ」
「んぁ!らい、じょーぶ」

まっちゃんがガツガツ腰振って、そのままちんこが勢いよく抜けた。
まっちゃんが顔に跨って、数回扱いて射精。
顔に飛んだ精液に指を這わせて舐めとる。

「まっちゃんの味」
「どんなんだよ」
「エッチな味」
「言ってろ、馬鹿」

でろでろの指は確かにまっちゃんの味がした。



結局腹が痛いと呻くまっちゃんの為に夕飯の買い出しは俺。
米を炊くスキルは身につけたので惣菜だけ買いに行った。
今日の夕飯は野菜コロッケ。
いつかまっちゃんに作ってあげたい料理だ。
俺はなんて乙女。

「あっヤスくん!」
「あれ?ジュニアくん今日来る日?」
「ううん、約束はしていないんだけど」

照れくさそうにジュニアくんは笑う。
手には食材、まっちゃんの部屋で作るつもりなんだ。

「何作るの?」
「コロッケ!」
「ふーん」

俺のはもう出来上がってる野菜コロッケなのに、なんか悔しい。
でもチンしたら温かくなるから揚げ立てみたいになる。
まっちゃんは俺の食べてくれる。

「まっちゃんコロッケ好きだから。コーン入れてると喜ぶんだー。子供みたいだよね」
「ふーん、そうなんだ」

へらへらして、その顔ムカつく。
まっちゃんのことだってまっちゃんと一緒にいた時間だって俺の方が長いのに。

「ねぇ、ジュニアくんってまっちゃん好きでしょ」
「・・・え?」
「意味ぐらいわかるよね?」

同じニオイがする。
腹が立つほどに。

「まっちゃんとキスしたことある?」
「あ・・・」
「あるの?」
「あるっ!高校の時に、1回っ」
「嘘吐き」

隠すことをやめた時は男も女も同じだ。
図々しい。

「事故、でしょ?」
「違っ」
「違わない。まっちゃんがそう言った」

悔しそうな顔、ざまぁみろ。

「嘘吐きは泥棒の始まりってねー」
「嘘じゃ、」
「人のもん取るなよ」

数秒の沈黙。
睨み付けてやって、それからすぐに元の顔に戻す。
まっちゃんの家はもう目の前。
ジュニアくんに見せつけるように合い鍵を取り出して、ドアを開けて中へ入る。

「まっちゃんただいまー!」

その日ジュニアくんが来たことはまっちゃんには黙っていた。
だってジュニアくんがまっちゃんの家に入れなかったんだから、言う必要なんてない。




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