迷子の僕

渋谷のシンデレラマン過去編
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「寒い」

最近めっきり冷え込んできてナンパ待ちも一苦労。
コートに手を突っ込んでいつもの場所に。
口からは白い息が吐き出され、視界をぼやかせる。
僕と同じようにナンパ待ちをする女の子もちらほらいて、こちらを見ている。
悪いけど僕は女の子に興味はない。
僕が興味あるのはさっきからこちらをチラチラみてるややイケメン。
煙草を吸い、煙を吐き出す口元が厭らしく笑う。
煙草をぐしゃりと消してこちらに向かってくるややイケメン。

「ねぇ、これから飲みに行くんだけど一緒に来ない?」
「あんまりお酒強くないけどそれでもいい?」
「もちろん。バーだからノンアルコールもあるしどう?」
「プッシージュースでも飲むよ」

重い腰を上げて、腰に手を回してエスコートする王子様候補。
行き先はホントにバーなのか怪しいけどね。



案の定バーじゃなくて怪しいホテルについた。
中に入ってすぐに性急なキスが降ってくる。

「ん、お酒は?」
「アレ?プッシージュースとか言ってたのにヤリ目じゃないの?」

あーあ、どうやらハズレだ。
口を袖で拭って、近過ぎるハズレ野郎を押し退ける。

「帰る」
「今更つれないんじゃないのー?」
「うぐっ」

壁に叩きつけられて目の前が霞む。
僕の力が抜けたのを見計らってベルトと襟首を掴まれる。
ベッドに投げ捨てられて、頭を押さえつけられた。
息が、息が苦しい!
ガチャガチャ音が鳴って、慌ててベルトに手を伸ばすが空振りに終わる。
ずるりと下着ごと下げられて下半身をハズレ野郎にさらけ出す。
身体を反転させられて、ガチャリと嫌な音がした。
音がした方を見れば手首に手錠、もう片方にも手錠がはめられて手は完全にベッドに固定された。

「ふざけるな!何だよ、コレ!」
「ココSMホテル。女じゃすぐ壊れて面白くないからさ」

下卑た笑いを僕に向けるハズレ野郎。

「楽しませてよ」

蹴り上げた足はハズレ野郎に掴まれて、足もベッドに固定される。
シャツを開かれて、とんでもない格好を晒す僕。
棚に向かったハズレ野郎は手に乗馬用の鞭とローションを持ってきた。
ローションのキャップを外すと僕の身体にドボドボとかけてくる。
冷たいローションに身体が震える。
ハズレ野郎はローションのボトルを投げ捨てて鞭を僕の身体に降り下ろした。

「うあ゛!あ゛っあ゛が!あ゛あ゛っ!」
「あぁ、たまんねー」
「あ゛っあ゛あ゛!」

バチンバチンと部屋に音が響く。
叩かれた部分が焼けるように熱い。

「ローションは媚薬入りにしてやったから直によくなるよ」
「痛い゛、い゛だい゛!」
「ははっちんこ縮こまってらぁ」
「いぎぃぃぃ!」

ペニスに鞭が降りてくる。
容赦なく叩きつけられて、身体が弛緩したと思ったら失禁していた。

「ははっ漏らしやがった!」

だらだらと小便こぼしてるペニスを叩かれて、ピュッピュッと小便が飛び散る。
鞭には満足したのかまた違う道具を持ってきたハズレ野郎。
じゃらじゃらと音を立ててベッドサイドに置かれたたくさんの小さい何か。
ハズレ野郎はソレを僕の乳首につけていく。
じんわりとした痛みが胸に広がる。

「な、何を」
「こうすんの」
「ひぎゃあああ!」

乳首を掠めるように手が振り下ろされて、バツンと音がした。
乳首が千切れたんじゃないかと思うほどの痛みが走る。
ニヤニヤ笑うハズレ野郎はまた手を振り下ろした。

「いぎああ゛あ゛!あっあが、あ゛ぁぁ」
「いい声」
「痛い、乳首っ千切れる」
「千切れる前にやめてあげるよ」

またクリップを乳首にはめて、それを叩いては弾き飛ばしていく。
気が遠くなるような痛みに目の前が霞んでくる。
満足したのかクリップがなくなったのか。
ようやくこの行為が終わる頃には乳首が真っ赤に腫れ上がり、ビリビリとした鈍い痛みがしていた。
涙なのか涎なのかよくわからない液体で僕の顔はどろどろで、痛くてたまらないのに身体はじくじくとした熱がたまっていて頭がぼやける。

「薬効いてきた?」
「嫌だ、もうやめて」
「それはナイって」
「んああっ!」

無遠慮にアナルに挿しこまれたバイブに腰が浮く。
ローションのせいか難無く奥深くにバイブが入り込んでいく。

「気持ちいいと思うよ」
「ひいぃぃぃ!あっああ゛あ゛!」

いきなりバイブにスイッチが入り、瞬く間に勃起する僕のペニス。
ソレを見て腹を抱えて笑うハズレ野郎。
悔しくて悔しくて涙が出た。

「ねぇ、コレ知ってる?」

目の前に出されたのは歪な形をしたシリコンリング。

「あ、わかった?じゃあ嵌めてあげるね」
「嫌だ、んんっ嘘っやめてやめて!あっああ」

身体を許される限り揺すって、逃げようとしてもすぐにペニスを掴まれて無駄な抵抗に終わった。
下に目を向ければピッタリと俺のペニスに嵌るシリコンリング。

「ピンク似合ってる」
「嫌だ、コレとってぇ!」
「コレバイブ付きなんだよ」
「ひあああっあっ!やっああっ」

アナルとペニスを乱暴に責められて僕の身体は面白いようにビクビク跳ねた。
出したいのに出せなくて、四肢を突っ張らせて悶える。

「は、うあああ!やだぁっイかせて、ああん!イキたいいいっ」
「我慢しろ」
「ひぎぃぃっ!いっあ゛あっあ゛あ゛!」

また鞭でペニスを叩かれる。
でも今度は萎えることもなく、先走りがどろりと出てきた。
僕の意志と無関係に感じる身体が憎たらしい。
もっととねだるように腰を浮かせた僕に気をよくしたのか立て続けに鞭が振り下ろされる。

「ぎゃぁぁ!」
「はっ気持ちいいか!変態が!」
「い゛あ゛っい゛たいい!」
「勃起させて、ちんこは喜んでんだよ!きたねぇ汁垂らしやがって!」
「い゛い゛ぎぃぃぃ!」
「ホラ、気持ちいいって言えよ!淫乱野郎!」
「あ゛っあ゛ああ!きもぢい゛いっ気持ちい゛あ゛あ゛!あっあ゛あ゛!痛いいい゛い゛」

痛いのかなんなのかわからなくなるほどペニスは赤く腫れ上がった。
身体が強張りアナルのバイブを締め付けてしまい余計に射精感が募る。
ハズレ野郎は僕の乳首にまでローターをつけて、スイッチを入れた。

「ひいぃぃっ!やだあっあん!あっああっやああぁっおかしくなるぅ!」
「ケツも足んねえだろ?」
「んひぃぃぃっ!あっあ、あああ!」

バイブを乱暴に抜かれて、大きめのローターが入ってくる。
アナルにどぷどぷとローションを入れられて、先程より大きなバイブが挿れられた。

「うぎぃぃぃっ!」

容量オーバーのアナルは今にも裂けてしまいそうで、腹が膨れたような感じがする。
ずっぷりと奥までバイブを押し込まれて、バイブとローターのスイッチが入った。

「はひいいいっ!あっうあっああん!あっああ!アナ、アナルさけるぅぅぅ!」
「はははっ!随分良さそうだなぁ!」
「無理ぃ!いやあっあったすけ、ああっくるしぃっひいいん!」
「しばらくそうしてろよ」

ハズレ野郎はそう言うと身なりを整えて部屋から出ていった。



どれくらい時間がたっただろう。
何度か意識を飛ばして、痛いほどの快楽に引き戻されての繰り返しをした。
イケないペニスは変色していて、身体中に赤いミミズ腫れが出来ている。ようやく帰ってきたハズレ野郎は僕を見て満足そうに笑う。

「イかせて・・・おねがい、イキたい・・出したい」

僕はなんとか声を出して懇願する。
もうペニスは壊れてしまったんじゃないかと思うほど痛い。
下腹部が熱くて、痛くてたまらない。

「もっと卑猥な言葉で俺を煽って。そしたらイかせてあげる」
「僕の、ぼくの・・おちんちん・・・ぐちゃぐちゃして、おちんちんから精液いっぱいださせてください・・・精液いっぱい出したいのぉ」

泣きながら屈辱に耐えて言葉を発する。
こんなヤツとセックスなんてお断り、ただ出させてくれさえすればいい。
もう喘ぐだけの力もない。
ただアダルトグッズに責められて身体を痙攣させるだけ。
さっきの言葉で満足したのかハズレ野郎は僕の片足を自由にすると肩に担いだ。
そしてアナルからバイブとローターを乱暴に引き抜く。

「んひぃ!」
「オイオイ、お尻をぐちゃぐちゃにして下さいが抜けてんだろうがよっ!」
「いぎいいい!」

深々とハズレ野郎のペニスが僕のアナルに突き刺さった。

「いやあっいやああ!あっうああん!抜いてぇ!いやあああ!」
「ハッ!今更だろ!ちんこ突っ込まれたかったんだろ?」
「いやっいや!ああんっあっひああっひぎぃぃ!深いぃん!あっあっ」
「はは!たまんねー!」
「抜いて、抜いて!いやだあっああん!」

奥までガツガツ抉る乱暴なセックス。
感じたくなくても強制された快楽に頭がおかしくなりそう。
きっとアナルは捲れ上がってるに違いない。

「ほら、イけよ」
「はひいい!あっあああっ・・・!」
「っ、はは!」

弾け飛ぶように外されたシリコンリング。
外れた瞬間に勢いよく射精して、後はだらだらと長い射精をする。
ハズレ野郎は僕の中に出したらしく、アナルに違和感があった。
ずるりとペニスが抜かれて、胸についていたローターがようやく外された。
続いて手錠も足枷も外れて僕はようやく自由になる。
ペニスからは精液が止まらないけれどペニスを手で押さえて、僕は身体を起こした。
震える手足を叱咤して無理矢理服を着る。

「帰るの?」

汚れたベッドに座って煙草を吸うハズレ野郎を無視して、コートを着る。

「また遊んでね、お漏らしくん」

僕は大きな音を立てて扉を閉めた。
早く僕を見つけて王子様。




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