記憶の暴力


ゾロがひどい男です。たしぎに感情移入する方は見ないほうが…
それと行為もいたしてますので、苦手な方は自己判断で。




















「ゾロ!」

長い廊下の端から名前を呼ばれ、いささかうんざりとした顔をあげた私の彼氏は、その実、その声の主に酷く甘く文句など言わないことを私は知っている。

「どーした、ルフィ」
「あのな!っあ、たしぎと一緒だったか!わりぃな、ちょいゾロ借りるな」
「あ、はい!どうぞ!」

慌てて目の前の人物に眼前で手を振ると、見覚えのない男子生徒がいぶかしげに私を見た。

「…はぁ。たしぎ。ルフィはこっちだ」
「なはは、やっぱおもしれぇな、じゃ、わりぃな」

また後で電話する、と低い声で言い残し、ゾロはさらりとたしぎの髪をすくって笑う。
途端にボッ、と、発火する勢いで顔が赤くなり、またルフィという人を笑わせる結果となった。

隣のクラスのモンキー・D・ルフィという人物と、一学年上のロロノア・ゾロという人物は、この学内で知らない人はいないほど、有名な二人だ。
片や破天荒なピストルのような性格、片や押し黙った鋭利な刀のような性格。
そんな二人のどこに接点があるのか、私は不思議だ。
それと、なぜ自分がその片棒のロロノア・ゾロとつきあってるのかさえ、よく理解できていない。
だって、彼女の自分よりルフィの方が大事だ、と公言している男なのだ。
別に別れたくないと言っているわけではないし、告白も向こうからだった。
だから余計に意味がわからない。

「分かんない人、ほんとに」

呟いた声は放課後の喧騒に、消えた。






「ルフィ、」
「ん、ぁゾロ、おめぇ、っふ、ぁ、たしぎがいるっつーのに、ん、」

首筋をなめあげると、ルフィの体がぶるり、と震えた。
その様子にまた下半身に熱が集まった気がした。
学ランの前がはだけ、ズボンは脱げ落ち、ルフィはなんとも扇情的な格好をしている。視覚的刺激ってやつだ。
場所がまた刺激を誘う。
階段下の倉庫という、スリル溢れる場所だ。

耳を舌で愛撫しながら、ぐり、と膝でルフィのものを刺激してやると、呼応するように喉元がひくりと上下する。
たまらずその喉仏に噛みついた。

「い、って…ばか、やじゅーめ、」

涙を孕んだ目で睨まれたら、余計に噛みつきたくなるじゃねーか。

「たしぎ、いーの、かっ、あ、」「たしぎたしぎって、そんな気になるか、あの女が」
「ふぁ、だ、て、おまえの、かのじょ、んんん、っあゾロ、まっ、」
「関係あるか、あいつの父ちゃんに卒業まで変な虫つけるなって言われてるだけだ。
別に好いてるわけじゃねー」

ぐりぐりと膝で刺激を続けていると、ルフィの先走りでテカってきたから止めた。明日も学校だ。
所在なさげに握られた左手をとって、自分の手と重ねてルフィ自身を扱く。

「あ、あ、あ、っあふ、ん、ぞろぉ、っだめ、だ、イ、ク」
「学校でイクのか、たしぎたしぎ言いやがってたくせに」

意地悪く笑むと、ルフィの丸い目が俺を睨んだ。
たまらねぇな、その目。抉って舐めてやりてぇ。

「てめぇも一緒に、イクん、だよっ!」

唐突に伸び上がった体で、ルフィの熱い舌が、俺の首筋から耳までをなめあげた。
そうして耳の中に舌を這わし、ぐちゅぐちゅ、と脳髄にいやらしい音を送る。

「っ、ルフィ、は、」
「てめぇこそ、耳だけでイクか、ゾロ」

うるせぇと睨んで、ルフィのものを強く握る。
引かれた腰を無理やり引き、自分の腰に押し付けた。
どくどく、と猛る自身に、ルフィの口がいやらしく歪んだ。

「たしぎでイケなくて、おれでイクのかよ」

嘲る声に、俺はルフィの喉仏に噛みついた。
甘い血の味と、雄の匂いが口腔に充満する。

「い、ってぇ、っば、ふ、」
「早くイケよ、ほら、」

ぐちゅぐちゅといやらしい音が響く。今度は聴覚的刺激だ。

「も、だめっ、だ、イク、」

びゅる、と勢いよく出た精液は手を汚し、そのままルフィの頬を撫でた。

「っは、ばか、カピカピになんじゃねーか、ぁ、っはやく、ずぼんぬげよ」
「早くしろよ、ここそろそろ人来るからよ」
「そーいうことは早く言えよ!早くイケよ」

かちゃかちゃとベルトを外しながら、ずぼんの前をくつろげる。
たどたどしい手つきに、余計いきり立ちそうだ。

「早漏じゃねーからな、せいぜい頑張れ」

涙目を愛しく見つめながら、黒い髪をさらりと撫でた。

おまえは知らない。俺がたしぎの髪を撫でる本当の理由を。

熱くぬめる咥内に腰を震わしながら、この後こいつではない誰かに電話をかけなければならない現実に、一つため息をついた。

さらり、と黒い髪が手をすり抜ける。目を閉じても、あの女の顔は思い浮かばなかった。


―――――


でも佐和のまわりの男、こんなやついっぱいいるなぁ。



.

2009/11/17 20:33



赤い髪と赤い服


「う、そ・・・だろ」

船首から飛び降りたルフィがうめくように小さくつぶやいた。
声はかすれ、眉間には皺が寄せられ、細い体はワナワナと震える。
見たことが無い、そんな動揺した姿。
だって、ルフィはいつも飄々としていて、いつも淡々として。
動揺や焦りとは一番縁遠い男だと思っていたのに。

ゆっくりと近づく海賊船にまるで吸い寄せられるかのようにフラフラと縁にまで歩いていく。
途中うまく動いていない足が縺れて何度か転んでいた。
肩で大きく息をする。
その仕草が苦しそうに見えて、両隣に居たゾロとサンジくんから殺気が漂いだした。

「そん、な・・・本当に・・・」

熱に浮かされたようにぶつぶつ呟きながら、その海賊船が近づくのを待つ。
いつものようにゴムの腕を伸ばして飛んでいけばいいのに。そう思ったけど、ルフィの頭の中から自分がゴム人間なんてこと、とっくに消え去ってる。
だって、あんなに大事なはずの麦藁帽子も、風に吹かれて甲板に落ちているのだもの。

「・ゃ、・・・く、はやく!!」

ルフィはぎゅ、と自分の赤いシャツを握りしめていて。
その姿に、もやもやした焦燥感を感じてしまってひとり、嫌悪してしまった。

「ルフィ!本当にルフィか!大きくなったなぁ、お前!!よく顔見せろ」

船首に立つのは燃えるような赤い髪をした男。
はためく黒い外套と腰に携えた大きな刀。
穏やかな笑顔に似合わない目元にある三本の傷跡。

本当に。本当に。

「あ、・・・あ、か、髪」

ロビンが一歩。正面にいる人物から、距離を置いた。

「シャンクス…、シャンクス!!」

ルフィはまるで飛び跳ねるようにして喜びを表現すると、近づいた向こうの船にとんだ。

「ルフィ!大きくなったなぁ、本当に大きくなった!」
「シャンクスに会えるのは、まだまだ先かと思ってた!」

片腕を大きく広げた赤髪に抱きついて、ぐりぐりと頭を胸に押し付ける。
そんなルフィの姿を、ただ呆然と自船から見つめるしかできない私たちは、みな一様に思案顔だ。

ルフィがあんなに無防備に抱きついたり体を預けたりするのは、クルーの特権だと思っていた。
あの笑顔も、本来甘えたなあの姿も、私たちしか知らないと、私たちにしか見せないと。

そう勝手に思っていた。

みっともない嫉妬心と、妄信にも似た独占欲。
結局、ルフィは誰かのものになんてならないのだ。そう実感した。

ゾロとサンジくんに至っては、むき出しの敵意と嫉妬心を赤髪に向けていた。


―――――――


こっから先の全然文章が繋がらない未完成文をひとつ。
いや、お頭難しいわぁ

2009/11/17 20:33



堪らない


たまんねぇな、と隣に立つエロコックが、緩む口元を手のひらで隠した。
ちらりと横目で見て、またテーブルに視線を戻した。

「顔ゆるんでるぜ、マリモくん」
「うるせー、お前もだっつーの、ぐる眉」

すねをがつりと蹴られたから、肘で脇腹を殴っておく。

目の前には、テーブルにうつ伏せ眠る、愛しいたった一人の船長。

この前上陸した島で見つけた、願いを紡ぐという御守りにもなる小さな紙切れ。

青には『サンジ』
緑には『ゾロ』

と、幼い字で書かれていた。

たまらない、とコックが呟く。
幼さも純粋さも、愛しくてたまらない。


そっと起こさないように黒髪に口づける緑髪と、ペンを握りしめる白い指にキスを落とす金髪。

そうして。
余った赤色の紙に二つの筆跡が走る。

『ルフィ』、と。




―――――――


あぁぁぁぁ、やばいか、も。スランプ(゜Д゜;≡;゜Д゜)

2009/11/17 20:32



星が溶ける。


夜、静かなルフィの船に忍び込み、甲板で無防備に眠るルフィの横にしゃがみこんだ。
3億ベリーの賞金首だぜ、せめてもっとまともなところで寝ろよ。
子供のころから変わらない柔らかな頬をつつく。

「ん、えーす、だぁ」

つんつん、とつついていると、とろり、とその瞳が開いた。
焦点の合わない潤んだ目が俺を捕らえた。

「ルフィ、ちゃんと寝ないとダメだろ」
「ほし、みてた、えーすとむかしにみたせいざさがしたくて、」

左目の下の傷をなぞるように触れると、閉じそうな瞳をさらに細めた。
ほわほわと笑う顔は幼くて、そのまま黒髪に唇を落とす。

「いつでも見れる。空は繋がってる。遠く離れても、俺たちはずっとずっと同じ空の下にいる。
寂しくなったら叫べ。泣きたくなったら呼べ。
ルフィ、俺はいつもお前とともにあるから、な」
「うん、でもおれ、もー泣かないし寂しがらないよ、だって仲間がいるから」


でも、と赤い唇が薄く開いた。


「でもなエース、おれの兄ちゃんはエースしかいないから。だから悲しくなったら、少しだけ呼ぶ、な?」


ささやかれた言葉は、決して子供の言葉ではなくて、俺は息をのんだ。

「そうだな、ルフィ」

そう一つだけ囁いて、暗い海へと降り立った。
じゃないと攫っていきそうで、自分が怖くなったんだ。

「おやすみ、ルフィ」

甲板からかすかに聞こえる穏やかな寝息に安堵して、暗い海を前へ前へと進む。




―――――


エースはルフィが可愛くて逆に手を出せないと思う。


.

2009/11/17 20:32



願い。


欲しくて欲しくてたまらなかった弟、という存在。
事情はどうであれ(そもそも俺はそのときまだガキだったし)、唐突にできた弟は、天真爛漫でまっすぐ、太陽みたいな笑い方をする子供だった。
物心ついたときから母親も父親もおらず、近しい大人と言えば海軍に勤める祖父くらいで。
破天荒な彼にはたびたび殺意に似た怒気を覚えたこともある。
弟と二人、身を寄せ合って生きてきた、と言っても過言ではないだろう。

可愛くてしかたなかった。
我が身をなげうってでも守る覚悟はあった。

それは今でも変わらない決意だ。
ただ単に、弟がそれを望まなくなっただけで。

「・・・可愛くて、仕方ないんだ」

牢獄の中で唯一自由な唇を動かし、吐息だけでつぶやく。
だから、危険なことなどせずに、せめて本当のことなど、自分と祖父さんが押し守ってきた本当のことなど知らずに、高らかに海を目指してほしいんだ。

弟に紹介された弟の仲間たちは、自分が想像していたそれよりも十二分に立派で、高らかな夢がより現実に近づいた気がした。

「ルフィ、高みへ、…」

見上げた天井は薄暗い牢獄の壁でげんなりしたが、この上の上を可愛い弟が走り回っていると想像すると、自分の身を忘れ笑ってしまいそうになる。

俺はおまえの兄ちゃんでいたいんだ。可愛くて可愛くて仕方ないおまえの兄ちゃんでいたい。
おまえがエース、と笑ってくれる顔が好きだ。
自慢の兄ちゃんなんだ、と笑ってくれる顔が好きだ。
エースは強ぇんだ、と笑ってくれる顔が愛しいんだ。

だから、俺の可愛い弟よ。


『お前の父親は!海賊王 ゴールド・ロジャーだ!!』


それでも俺を、兄ちゃんと呼んでくれ。




―――――

エース→ルフィ、みたいな感じかなぁ。難しいなぁ。
頑張ります!



.

2009/11/17 20:32



言葉を紡ぐ。


たわいもなく紡がれる言葉に、いつも息を呑むんだ。


「なーぁ、ウソップ?お前、おれのことスキだろう」
「ぬぁは!?」

ぶはぁと飲んでいたアイスティーを吹き出してしまったウソップに、ルフィはにししと笑って、キッチンのテーブルに俯せた。
サンジはいぶかしげにルフィを見るし、ゾロは不機嫌そうにウソップを睨んだ。
そんなことはものともしないルフィの目が、ウソップを捉えた。

「おれなぁ、エニエスロビーでハトのヤツに負けそうだったとき、お前に会えたのほんとにうれしかったんだ」

今だから言うけどな、そう言ってルフィはまた笑った。
ウソップはと言うと、下唇を噛みしめて視線を落としている。

まっすぐな言葉が痛いときも、あるのだ。

よし、と小さく呟いたウソップは顔をあげて、目の前のルフィへと人差し指を突きつけた。

「オレだって!そげキングに言われて行ってよかったと思ってる!
お前が死ななくて、今オレと一緒に笑ってて、本当に嬉しいんだ!」
「ふへへ、ウソップ、耳まで真っ赤だ!」
「お前こそ!」

笑いあう二人の姿を見て、ゾロとサンジは、ほ、と息をついた。
自分たちでは与えてやれない休息や甘えを、ウソップなら与えてやれる。そして、ルフィはそれを甘受できる。
おれたちは、ルフィを支える戦闘要員として、いつかその名を紡ぐだろう。
命を預けたものとして。
だか、ウソップは、ウソップだけは違う。
きっと、ルフィの親友として、後々名を紡いでいく。

それぞれの役割がある、と彼に言っておきながら、その確固たる居場所が羨ましくもあり、二人はそっとため息をついた。


――――――


ウソップの居場所って案外、難しいよね、と思って。
年が一緒だからこその諍いや争いは必ずあると思う。許せないこととか。
でもだからこそ近くにウソップがいてあげないと、ルフィはいろんなことを見逃してしまうし、見過ごしてしまうんじゃないかなぁと思う。




.

2009/11/17 20:32



青と黒と黒。


「フランキー!肩車!」

船長命令だ!そう言って、ルフィがフランキーの前に立つ。

「待て待て、なんでオレが肩車なんか。剣士やコックがいるだろうが!」
「でかいからだ!」

ふん、と腰に手を当てふんぞり返る。
唖然とするフランキーをよそに、引き合いに出されかすりもされなかった双璧がピキと額に青筋を立てているのが視界の隅に映る。。

(おいおいそりゃ八つ当たりっていうんだぜ)

「いーいーかーらー!かたぐるま!」

ワガママな船長の顔をひとつ嘆息交じりに見つめて、分かったというように腕を広げた。

「別にお前を肩車するぐらいなんでもねぇからよ、船長命令しなくてもやってやるよ。どこぞの剣士じゃないんだし、どこぞのコックでもねぇしな」

お返しとばかりに、イライラと酒を呷る緑頭の剣士と、煙草のフィルターをかみ締める金髪を見た。
おうおう、ありゃ完全に殺気だぜおい。

「よっ!」

ひょいと身軽とフランキーの方に飛び乗ると、その肩でおお!と目を煌めかせた。
楽しそうな船長にまんざらでもなさそうな顔をして、フランキーは肩にかかる足をつかんでやる。

「ルフィ、どういつもより高い視線は?」

ロビンがフランキーの横でいつもより数倍背の高いルフィを見上げ笑う。
後ろのイライラとした二つの殺気を感じながらも、ロビンは少しうれしそうだった。

「おぉ!ロビン!きもちーぞー!」
「ふふ、そう、よかったわ」

その光景を見て、オレンジ色の頭がふるり、と揺れた。

「ん?どした、ナミ」
「…あたしだけなのかしら」

隣に座るウソップがナミに問うと、ナミが海図を書いているときのような難しい顔をしてウソップに言った。



「あれ…日曜日の幸せ家族の図、だわ」
「・・・・・・・あぁ。父ちゃんはフランキー、美人母ちゃんロビン、」
「で、純粋培養された一人息子、」
「「ルフィ」」


はぁ、と二人が付いたため息は、ルフィの楽しそうな笑い声にかき消されて、だれにも届かなかった。



―――――――――


日常みたいな。つか、好き過ぎだろフラロビ。
双璧はずっとバチバチとフランキーに殺気飛ばしてます。んで、船長になんだお前らといわれて凹みますそんな二人です(アホ)



.

2009/11/17 20:31



ささやかな。


「ねぇ…、ズボンってご存知?」

夕食の席でポツリとロビンが問った。相手はもちろん、ズボンと一番縁遠い、フランキーに、だ。

「おぅおぅおぅ、このスゥーパァーなオレサマがズボン知らねーわけねぇだろ、ロビン」
「そう…、だったら、一度履いてみたらいいのに」

どうにもかみ合わないお互いのテンションに、肉に夢中な船長を除くクルーが二人を見る。

「バカ言うな、ズボンなんて履いたら、オレサマの変態としての格が落ちちまうじゃねぇか」
「…変態がステイタスなのね」
「ん――――!スー、」


「もしかしたら、惚れ直すかもしれないのに?」


にっこり、とロビンが笑う。
フランキーは構えていた腕をおろし、一つ息をついた。

「素直にズボン履いてデートしたいって言えよ」
「ふふ、海パンじゃ街中を一緒に歩けないでしょ」

ポリポリと頭を掻きながら、フランキーはロビンの肩を抱き、キッチンを出ていく。
似合いそうなものを一本買っておいたの、とロビンが見上げながら笑うと、フランキーはそりゃどうもと言いながら、嬉しそうだ。

キッチンを去っていく二人を呆然と見るクルーたちに後ろから船長の声が降る。

「ん?どーしたてめぇら固まって。ロビンが選んだズボンなら、めちゃめちゃカッコいいぞ!おれ、ビックリしたもんよ」

お前知ってたのかよ!?
全員のツッコミを受けながら、船長は楽しそうに笑った。




――――――

やっちまった―――!!
フラロビ、好きすぎる…orz



.

2009/11/17 20:31



船長命令が効かない


「なぁ、ボンちゃん…もっかいゾロの顔になってくれねぇ?」
「なぁぁによぉぉ、水くさいわねぇぇん、いくらでもやってあげるわよぉぉ」

囚人服を着た剣士になるけどいいのぉん、とボンちゃんが大口を開けて笑う。
そんな笑い方するゾロはちょっと違和感があるけど。

いいんだ。
囚人服でも偽物でも。

なんでもいいから。

ゾロに会いたいんだ。

ゾロに、会いたいんだ。



――――――――

インペルダウン疾走の最中にぽつりと。

アニワン見てね、船長がかわいそすぎて…°・(ノД`)・°・
せめて会えるフラグがあればいいんだけど、寄り道しちゃうしさ。
ゾロ!奥さん泣いちゃうよ。間違ってもよその女(@スリラー姫)といちゃこらすんなよ。

2009/11/17 20:31



存在


お前たちがルフィんとこのクルーか。

そう言われて、背中にゾクリと何かが走った。
ビリビリと伝わる殺意とも怒気とも違う気に、コックが一足後ろにさがった。

これは、敵意だ。

そうボソリとコックが言う。
小さく頷くが、お互いに気を抜けば直ぐにでも倒れ込んでしまいそうな覇気に、ぐ、と足を踏み込む。

「よぉ、よく耐えてるじゃねぇか、俺の威嚇に耐えられるなんて、ルフィもなかなかいい仲間を見つけてやがる」

暗がりから出てきたその人は、妙にあっけらかんとした表情をしていた。
先程までの敵意はなんだったのかと、こちらが拍子抜けするほどに。

「お前たちよぉ、俺の賭、途中で終わらせるんじゃねーぞ」

ニンマリ笑うと俺とコックの間をすり抜けていく。
通り抜けざま、肩を掴まれる。左側のコックには触れてはいないようだが。

「お前んとこの船長は、ルフィは俺の、……、大事な、息子だ。嬉し泣き以外で泣かすんじゃねーぞ、『海賊狩りのゾロ』、『黒足のサンジ』」

ドン、と先程まで以上の覇気に当てられ、通り過ぎたあと、二人でその場にうずくまった。
全力疾走したような心臓。

かの人は、赤髪を風に揺らしながらゆったりと歩く。
失った左手を見て、俺とコックは適わないその存在に、歯軋りをした。

――――――

なぜここにいるシャンクス!
ちょっと無理な展開ですけど、まぁいーじゃないか。
双璧(敵視)→兄、シャンクスってのが好きすぎる。


.

2009/11/17 20:31

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