がる空
06



了平が連れてきたボクシング部員達はシャマルによって追い払われ、その後、リボーンに身辺の注意を怠らぬ様に言い含められて解散となった。
手早く昼食を済ませたものの、綱吉達が教室に戻った時には既に授業は始まっていた。(恐らくリボーンに言われて)あらかじめシャマルが連絡をしてくれていたのか、教師に咎められる事も無く、三人は席についた。教室に入った途端に獄寺が有無を言わせぬ形相で睨み付けた事も関係しているかもしれない。

席についてから早速居眠りを始めた山本に対し、獄寺はかなり挙動不審だった。周囲に油断無く視線を配り、綱吉と目が合えば満面の笑みで親指をグッと立てる。
それを見た綱吉がげんなりとしたのは言うまでもない。



チャイムが鳴って休み時間になると、京子と花が綱吉の席を訪れた。

「ツナ君、倒れたって本当?」

「きょ、京子ちゃん!え…と、大丈夫だよ、全然大した事無かったし!」

「本当?よかった…」

「というか、沢田でも倒れたりするのね」

「どういう意味だよ、黒川」

京子の笑顔によるほんわかとしたつかの間の幸せな時間を崩す余計な一言に、綱吉は条件反射で突っ込んだ。そこですかさず獄寺が「十代目は繊細なんだよ!」と騒ぎ出す。ちなみにその言い分は微妙である。
軽くあしらう花に獄寺が食ってかかろうとした所で山本が止めて、それを見た綱吉と京子が笑う。




その時間は、確かに平穏だった。




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -