「ぬは!しすしすだあ!!」

「うおっ!?」




がくり、

食堂で一人食事をとろうとしている俺に(伸也は部活のミーティング)のしかかる重いモノ。

……まあ、口調とかからも大体誰か検討はつくけどさ。




「重い、翼、離れろ」

「ぬぬ?どうした?口調がロボットみたいだぞ」

「お、ま、え、の、


せいだァアアアアアア」

「ぬわぁあああ!?」




どすん!!

と床に背中から落ちる翼。ふ、柔道黒帯ナメんなよ!!!!




「ぬぬ…痛いのだあ〜」

「お前が梓が居ない事をいい事にのしかかってきたりするからだろ…」

「自業自得なのだ!」

「お、わかってんじゃん」

「那月が」

「俺かよ!?」




よいしょ、と立ち上がる翼を横目に、苦笑しながら定食を渡してくれたおばちゃんにお礼を言いながら席を探す。

翼も翼で、急いで宇宙食を買い、俺の居る席に走り寄って来た。
そして俺の座っている席の真正面の席に座る。




「ていうかさ、冒頭に戻るけど」

「ぬ?」

「翼の中での俺のあだ名って“しすしす“だよな?あれってどういう意味?」

「? 言ってなかったっけか?」

「言ってなかったよ三ヶ月くらい」




ていうか初対面の日から。




「あのな、“シスコン“って意味だぞ!」

「ブッフゥウウウウ!!!!!!」

「ぬわああああ!!!那月がお茶噴いたぁあああああ」

「っっ俺は……」






俺は……俺は……











「シスコンじゃねえええええええ」











俺は食堂を飛び出した











(あれ?今の那月じゃなかった?)
(ぬわ、梓!)
(それにこの食べかけの定食が乗ったトレー)
(那月、置いてっちゃったな!ぬはは!!)











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