「那月…?どうしたの、その髪飾り…」
「そんな目で見ないでくれ、伸也」
俺が変態みたいになっちまうだろ……。
事の発端はこうだ。
@朝、登校中に同じく登校中の姉さん(+錫兄さんと哉兄)に会う。
Aどこからか姉さんが可愛い系の髪飾りを取り出す
B俺は怯える
C錫兄さんと哉兄が止めるも、姉さんには敵わなかった。
D今の俺、完成。
「ううう……」
「……た、大変だったんだ」
「姉さん、昔から俺を可愛く(?)するのが趣味でさ…あの目をした姉さんが昔から怖くて怖くて…」
「ご心中お察しするよ…」
「察して下さい」
いやもう、まじでこれ、堪えるかんな!?
天文科一年の教室の端。
今日も一人、親友・小熊伸也に姉について語るマドンナの弟が唸っていました。
(もうヤダもうヤダ)
((軽くノイローゼ気味だ…))
← →